Antidote/Chick Corea The Spanish Heart Band
チック・コリアの新譜です。いろいろなプロジェクトやバンドで何枚も彼はアルバムを出しますね。よくアイデアが尽きないものだと思いますが、今回は「The Spanish Heart Band」ということで、ラテン系のミュージシャンも多く集めています。聴いていくと、やっぱりチックだなあ、と思わせるところがあり、もちろん中身は濃いですし。過去の曲の再演もあって、どういう風に料理しているかも興味がありましたし。コンコードから出ているだけあって、いいメンバーを集められたのだと思いますが、けっこう豪華ですね。収録時間も74分台と、けっこうお腹いっぱいになる分量です。でも、その時間を終わらせないで欲しいと思えるアルバムなのです。
Antidote/Chick Corea(P, Key) The Spanish Heart Band(Concord)(輸入盤) - Released 2019. Marcus Gilmore(Ds), Carlitos Del Puerto(B), Jorege Pardo(Fl, Sax), Nino Josele(G), Steve Davis(Tb), Michael Rodriguez(Tp), Luisito Quintero(Per), Nino De Los Reyes(Dancer). Ruben Blades(Vo on 1, 6), Gayle Moran Corea(Vo Choir on 5, 6), Maria Bianca(Vo on 8) - 1. Antidote 2. Duende 3. The Yellow Nimbus - Part I 4. The Yellow Nimbus - Part II 5. Prelude To My Spanish Heart 6. My Spanish Heart 7. Armando's Rhumba 8. Desafinado 9. Zyryab 10. Per De Deux 11. Admiration
(19/07/06)1-7、11曲目がチック・コリア作曲で、8曲目がアントニオ・カルロス・ジョビン作、10曲目がストラビンスキー作など。主にラテン系の人選で固められている(ベース、ギター、その他)ので、ラテン風味はかなりあります。タイトル曲の1曲目自体ラテン色の塊だし。こういう方面もやってます的な、チックの多面性がなかなかいい。2曲目は一転落ち着いた曲になっているも、バンドアレンジがアンサンブルの妙でなかなかだし、「マイ・スパニッシュ・ハート」の理念を引き継いで、いいアルバムになっていると思います。特に3-7曲目の流れとサウンドがいい。5、10曲目は短いながら、他の曲はそれなりに時間をかけて骨がある感じ。ニーニョ・ホセレのスパニッシュ・ギターもいい味出してます。6曲目は明るいラテンですね。
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