Casino/Al Di Meola
アル・ディメオラの5日目。今日はリーダー作3作目の「カジノ」なんですが、1枚目から聴いているとそろそろパターンは読めてくるものの、変幻自在な曲調と超絶技巧にやられっぱなしが続く、という感じがやっぱり強いですね。特にタイトル曲の「カジノ」はその聴いた感じでの構成の複雑さで、よくこういう曲が書けて弾けるなあ、と今になっても感心することしきりです。後年の落ち着きが出た頃の彼もいいですけど、やはり個人的には最初の4枚のインパクトが大きかったのは、若い頃の刷り込みでもあるでしょうけど、いい時に彼のアルバムと出会ったなあ、という感じです。今となっては珍しくはないですが、当時はこんなにフレーズの速い人、他にいませんでした。
Casino/Al Di Meola(G)(Sony) - Recorded 1978. Anthony Jackson(B), Steve Gadd(Ds), Barry Miles(Key), Mingo Lewis(Per), Eddie Colon(Per) - 1. Egyptian Danza 2. Chasin' The Voodoo 3. Dark Eye Tango 4. Senor Mouse 5. Fantasia Suite For Two Guitars (1) Viva La Danzarina (2) Guitars Of The Exotic Isle (3) Rhapsody Italia (4) Bravoto Fantasia 6. Casino
チック・コリア作が4曲目、ミンゴ・ルイス作が2曲目で、他は全てアル・ディメオラ作曲。スティーヴ・ガッドとアンソニー・ジャクソンとパーカッションのリズム隊で迫力の低音です。メンバーがほぼ一定なのも、アルバムの統一感があります。めまぐるしく変わる曲調とエキゾチックな感じも相変わらずで、ちょっと聴けば、ああ、彼のアルバムね、と分かります。1曲目から邦題「エジプトの舞踏」という、エキゾチックでメロディも強い曲でせまってきます。速いパッセージでけっこう盛り上がる、哀愁も帯びた2曲目、タンゴというよりはラテンノリで攻めてくる3曲目、チックの有名な曲は彼らしいスパニッシュな4曲目、多重録音のアコースティック・ギター2本での組曲はやはりスゴい5曲目、変幻自在で速弾きも混ざるタイトル曲の6曲目。
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