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2019/07/27

ジャトロイト/大西順子

Onishijatroit 大西順子の新譜が届いたので聴いてみました。何と24年ぶりのライヴ録音だそうです。デトロイトでは有名なベースとドラムスとの演奏で、ピアノを含め、なかなか骨太な感じが伝わってきます。演奏の方もけっこうマニアックな感じはしますけど、個人的にはこういう方面、けっこう好きです。Somethin' Coolというレーベルは、DIW Records(ディスクユニオン)のレーベルだったんですね。これで4枚目かな? こういうレーベルだからこそ、やりたいことをやらせてくれるのだと思いますが、現場にいたかったようなライヴでした。日本のピアニストでは、やはりスゴい人、というイメージがあります。

 

ジャトロイト/大西順子(P)(Somethin' Cool)
Jatroit/Junko Onishi(P)(Somethin' Cool) - Recorded February 2019. Robert Hurst(B), Karriem Riggins(Ds) - 1. Harpsichord Session -Opening- 2. Meditations For A Pair Of Wire Cutters 3. Morning Haze 4. The Threepenny Opera (Dedicated To Jaki Byard) 5. Very Special 6. GL/JM 7. Harpsichord Session -Closing-

ブルーノート東京でのライヴ。大西順子作が4-5曲目、Karriem Riggins作が1、7曲目、チャールズ・ミンガス作が2曲目、広瀬未来作が3曲目、菊地成孔作が6曲目。再演曲が多め。デトロイトのリズムセクションを加えたトリオの演奏で、けっこう強力な演奏が展開されています。1、7曲目はその中でも肩の力を抜いたような演奏で、8ビートがしっかりと伝わってきます。変幻自在でけっこう骨太にせまってくるミンガスの曲の2曲目、逆に繊細で美しいメロディがあって、そして16ビート的に続いていく3曲目、変化に富んだ曲でこれまた骨太のアレンジもある14分台の4曲目、一転、繊細なバラードになって、叙情的空間を醸し出す5曲目、複雑な変拍子もあって現代ジャズという雰囲気でいて、モーダルな感じも見せる6曲目。(19年7月24日発売)

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