Electric Rendezvous/Al Di Meola
アル・ディメオラの7日目。この時期になってくると、サウンドは大きく変化を遂げて、曲調もリズムもシンプルになっていて、当時のフュージョンの影響を感じさせるサウンドになっています。彼らしい個性も健在で分かりやすくなっていいことはいいのですが、やはり’70年代の頃のこれでもかと演奏しまくる姿勢を見てきたものには物足りないような気もしています。考えてみればこのあたりが、後年スピードばかりを追い求めなくなってくる変化の始まりだったのかも。まあ、それが地味になっていっても結局は彼は彼なんですけどね。ただ、今聴き返してみて、こんなアルバムだったっけ、というような感想はありますけど。
Electric Rendezvous/Al Di Meola(G)(Sony) - Released 1982. Jan Hammer(Key), Philippe Saiss(Key), Steve Gadd(Ds), Anthony Jackson(B), Mingo Lewis(Per), Paco De Lucia(G on 3) - 1. God Bird Change 2. Electric Rendezvous 3. Rassion, Grace And Fire 4. Crusin' 5. Black Cat Shuffle 6. Ritmo De La Noche 7. Somalia 8. Jewel Inside A Dream
ミンゴ・ルイス作が1曲目、ヤン・ハマー作が4曲目、フィリップ・セス作が5曲目で、他は全曲アル・ディメオラ作。34分で8曲収録なので、1曲あたりをコンパクトにまとめています。メンバーに大幅な変更はないものの、このアルバムはトータルサウンドで勝負しているのかなと思うくらい、これでもかのフレーズ攻めは少なくなりました。それでもところどころ十分速いし、ギターだけを聴くとやはりディメオラサウンドではある。変幻自在な曲調は影を潜め、フレーズでなく曲で聴かせる、という姿勢が感じられます。それはタイトル曲の2曲目でも顕著。3曲目はパコ・デ・ルシアとのギターデュオで、こちらは十分速いスパニッシュサウンドです。だいたいの曲はリズムがロック的でシンプルになっていて、この曲調は賛否が分かれるかも。
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