The Rite Of Strings/Stanley Clarke, Al Di Meola, Jean-Luc Ponty
アル・ディメオラの3日目で、参加作はこれで一段落。自己のプロジェクトで動くことが多かったせいか、他のミュージシャンに比べて、参加作はこれ以外も含めて、あまり多くありません。そんな中でこの3人のプロジェクトが’95年録音で残っているのは貴重かも。打楽器がないと、ちょっとサウンド的にはゆるくなりますが、それの良い面を出して演奏をしているところは大したものです。ある程度ゆったりしているように見せて、時々超絶技巧のフレーズが入っていたりして。中にはベースの音とメロディと、多重録音をしている部分もあると思いますが、まあ、聴いていて気になるような部分ではないですし。少し地味ですが、なかなかいいアルバムです。
The Rite Of Strings/Stanley Clarke(B), Al Di Meola(G), Jean-Luc Ponty(Vln)(Gai Saber) - Recorded April 1995. - 1. Indigo 2. Renassaince 3. Song To John 4. Chilean Pipe Song 5. Topanga 6. Morocco 7. Change Of Life 8. La Cancion De Sofia 9. Memory Canyon
スタンリー・クラーク作が3(これのみチック・コリアとの共作)、5、8曲目、アル・ディメオラ作が1、4、6曲目、ジャン・リュック・ポンティ作が2、7、9曲目。プロデューサーはこの3人自身。腕の立つトリオの演奏で、ここではアコースティック・ベースやアコースティック・ギター、ヴァイオリンのアコースティックな弦楽器のみで勝負しています。曲は比較的聴きやすい哀愁を帯びたサウンドですが、超絶技巧の部分も見え隠れしています。それにしても打楽器なしのこのトリオも、なかなかいいサウンドで演奏を聴かせてますね。皆成熟してきた’90年代の録音ということもありますが、それぞれの作曲者の個性を活かしつつ、3人がまとまって演奏する姿は見事。3曲目はジョン・コルトレーンに捧げられた曲で、なるほどという感じも。
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