Elegy For Bill Evans/Richard Beirach
リッチー・バイラークの8日目。今日からリーダー作になりますが、やはり残っているものはソロやトリオが多い印象です。ただ彼だと引き出しが多いので、ソロが続いたとしても飽きないと思います。でも、それをどうやって文章化していけばいいのか、という悩みもありますけれども。今回のビル・エヴァンス特集のアルバムも、似ている部分も少しあるけど、やはりバイラーク独自の力強い場面が目立っています。無理に合わせることもなく、これはこれで十分追悼アルバムになっているとは思います。最初はECMのイメージだったのですが、こういうジャズのキャラクターも強いですね。それでECMのレコーディングの時、マンフレート・アイヒャーと衝突したわけですが。
Elegy For Bill Evans/Richard Beirach(P)(Break Time) - Recorded May 12, 1981. George Mraz(B), Al Foster(Ds) - 1. In Your Own Sweet Way 2. Blue In Green 3. Solar 4. Spring Is Here 5. Peace Piece 6. Nardis
尊敬するビル・エヴァンスが亡くなり、ゆかりの曲を演奏したトリビュート・アルバム。スタンダードの演奏をトリオで多少意識してエヴァンス的に、そしてよりバイラーク的に演奏すると、ジャズ以上にジャズらしくスイングするんだという事を証明してみせてくれました。エヴァンス作が5曲目、マイルス・デイヴィス作が2-3、6曲目、デイヴ・ブルーベック作が1曲目と、ジャズメン・オリジナルが多いですけど、エヴァンスの愛奏曲が多いので、その迫力版と言って良いようなパワフルな演奏も聴くことができます。もちろん、繊細なところはより繊細に弾いていますし。特にここでは、ジョージ・ムラーツとの相性が良いような気がしています。やはり聴いていくとバイラークはバイラークということになりますけど、それも含めて楽しいアルバム。
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