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2019/06/30

私的2019年上半期ジャズベスト3

Chickliveak_20190629214001 Michelessence_20190629214001 Onishixii ’19年も半分が過ぎ去ろうとしています。今現在未聴のアルバムが手元にないので、私的ベスト3を上げてみますけど、あくまでも個人的に好きだったアルバムということで。期間は’18年12月から’19年6月までに聴いた分。今年は絞り込むのにけっこう苦労しました。特にチック・コリアは「トリロジー2」も出しているので、これをどちらかにするのも悩みます。でも、最後はいつものエイヤッ、で決めてしまうので、あまりお気になさらずに。今年上半期はジャズばかり、それでなぜか3枚は国内盤のものでした。しかもピアニストのアルバムばかり。まあ、偶然ですけれども。

 

LIVE/チック・コリア(P)・アコースティック・バンド(Stretch)
Live/Chick Corea(P) Akoustic Band(STretch) - Recorded January 13, 2018. John Patitucci(B), Dave Weckl(Ds), Gale Moran Corea(Vo on 13) - 1. Morning Sprite 2. Japanese Waltz 3. That Old Feeling 4. In A Sentimental Mood 5. Rumba Flamenco 6. Summer Night 7. Humpty Dumpty(Set 1) 8. On Green Dolphin Street 9. Eternal CHild 10. You And The Night And The Music 11. Monk's Mood 12. Humpty Dumpty (Set 2) 13. You're Everything

ライヴでCD2枚組。68分+66分と長尺。チック・コリア作は1-2、5、7、9、12-13曲目で、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。このメンバーでは20年ぶりのアルバムということで、やはりこのトリオは素晴らしい演奏をするなあと、改めて実感。チックのカチッとした知的なピアノが好みの上に、オリジナルでもスタンダードでも安定したトリオの演奏。2曲目は意外にも日本的ではないけれど、このトリオらしくて面白い。5曲目の複雑なアレンジについていけるのは、やはり彼らだからかと。オリジナルとスタンダードのバランスも良くて、過去の再演曲も多くて長尺なライヴになってるけれども、聴いていて時間の過ぎるのがあっという間です。それぞれが別々に歩んできた20年間を上乗せした、素晴らしい演奏を聴けます。(19年5月22日発売)

 

エッセンス/ミシェル・カミロ(P、Bandleader)(Sony Music)
Essence/Michel Camilo(P, Bandleader)(Sony Music) - Recorded July 23-26, 2018. Ricky Rodriguez(B), Cliff Almond(Ds), Eliel Lazo(Per, Vo), Antonio Hart(As, Fl), Sharel Cassity(As, Cl), Ralph Bowen(Ts, Fl), Adam Kolker)Ts, Cl), Frank Basile(Bs, Bcl), Michael Phillip Mosman(Tp, Flh), Raul Agras(Tp, Flh), John Walsh(Tp, Flh), Diego Urcola(Tp, Flh), Kali Rodriguez-Pena(Tp, Flh), Michael Dease(Tb), Steve Davis(Tb), Jason K|Jackson(Tb), David Taylor(Btb) - 1. And Sammy Walked In 2. Mongo's Blues Intro 3. Mongo's Blues 4. Liquid Crystal 5. Mano A Mano 6. Just Like You 7. Yes 8. Piece Of Cake 9. On Fire 10. Repercussions 11. Hello & Goodbye 12. Mongo's Blues Chant [Bonun Track]

全曲ミシェル・カミロの作曲で、編曲はマイケル・モスマン。過去の曲(トリオでやった曲など)の再演曲も多く、そのビッグ・バンド・アレンジがなかなかいい。彼の個性とバックのメンバーから、ラテン色が強いですけど、それが逆に強い個性を持たせます。パーカッションも大活躍で、いい味を出しています。1曲目は割と普通のバンド編成でカッコいいホーンアレンジを聴かせてくれますけど、フルートやクラリネットを前面に出した曲もあって、やっぱりこのアレンジのスリリングさは彼の音楽にピッタリ来ていると思います。3曲目はモンゴ・サンタマリアに捧げられている曲だと思うけど、ホーン・アレンジが特徴的でなかなか渋い。カミロ色が強くなるアレンジはなかなかのもの。66分間、彼の世界を楽しませてくれ、時にぶっ飛びます。(19年4月24日発売)

 

XII/大西順子(P、Key)セクステット(Somethin' Cool)
XII/Junko Onishi(P, Key)Sextet(Somethin' Cool) - Recorded August 29 and 30, 2018. Akihiro Yoshimoto(Ts, Fl), Miki Hirose(Tp, Flh), Yuzo Kataoka(Tb), Yosuke Inoue(B), Shinnosuke Takahashi(Ds) - 1. One Lap Beyond 2. Falling Rocks 3. Apple Of My Eye 4. Dr. Pu! Poon 5. Baby I'm Yours 6. July 7. Teenager 8. Dark Chime 9. Head Towards The Light 10. Cura De Gatos 11. Unity 1 12. Remembering Spring

大西順子作が3、7曲目、全員の曲が11曲目、広瀬未来作が1、6、12曲目、吉本章紘作が2、8曲目、井上陽介作が4-5曲目、片岡雄三作が10曲目、高橋信之介作が9曲目と全員がまんべんなく曲を提供。曲の感じも3管の良さを生かしながら、サウンド的には新しめ。響き的には懐かしい部分もありますが、拍子とかハーモニーを聴いていると、けっこうな難曲なのでは、とも思わせます。ゴリゴリと、時にラテンやボッサ的に、時にスマートなバラードで、ロックビート的な曲もあったりと。カッコいい今のジャズの演奏が12曲60分ほど続きます。ジャズにしては曲を短めに凝縮した感じがスタジオ録音としてはいいかも。2曲目のようにフェンダーローズなどのエレキピアノを使っている曲も多め。とにかく表現の幅が広いです。(18年12月5日発売)

 

(次点)
Lines In The Sand/Antonio Sanchez(Ds, Voice, Add Key) & Migration(CAM Jazz)(輸入盤)
Trion/Johnathan Blake(Ds)(Giant Step Arts)(輸入盤)

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