After Life/Noah Preminger
Criss Crossレーベルの新譜が届いています。10年くらい前には、年3回、5枚ずつの発売で計15枚も出ていたのですが、最近はだいたい年5枚ペースになってしまったようですね。それだけCDでの発売環境が苦しくなってきたと言うべきか。今日のNoah PremingerはCriss Cross2枚目ですが、前作は2管フロントのクァルテットで出ていて、今回はそれにギターが加わっていて、表現力が増しています。それでも自由に演奏していく姿勢はあまり変更が無いようで、逆に個人的にはこういう演奏が好きだったりします、最もオーソドックスなリズムの場面はありますが。なかなか面白いと思うのですが、今回は1枚だけのレーベルリリースで、少し寂しい気もしてます。
After Life/Noah Preminger(Ts)(Criss Cross 1404)(輸入盤) - Recorded September 14, 2018. Jason Palmer(Tp), Max Light(G), Kim Cass(B), Rudy Royston(Ds) - 1. World Of Twelve Faces 2. World Of Growth 3. Senseless World 4. Hovering World 5. NOthing World 6. World Of Hunger 7. Island World 8. World Of Illusion
(19/06/27)6曲目がヘンデルの原曲の他はNoah Premingerの作曲。ポエムでRuth Lepsonとあるも、ライナーのみで演奏にポエムはない。ある種独自の世界観を示しながら、フリーとはいかなくてもかなり自由な空間を漂うようなサウンドは、ピアノではなくてギター(それも今っぽいタイプの)の参加があってこそのサウンドではないかと思います。トータルサウンドを目指したようなタイトルは、さすがにその統一感を表しています。基本は2管のホーンだと思いますけど、ギターの演奏に耳がいってしまいます、グループのベクトルが同じ方向を向いていて、現代の自由なジャズを目指している感じが伝わります。2曲目のようにアップテンポの4ビートでオーソドックスな部分も聴きどころ。先鋭的とまでは言い切れないところもいい。
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