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2019/06/06

Finding Gabriel/Brad Mehldau

Bradfinding 今回出た新譜の中では、このブラッド・メルドーが一番の目玉かな。ジャケットがなかなか賛否両論っぽくって面白いのですが、サウンドの方も、まあ、久しぶりのフュージョンというよりは、現代ジャズからパット・メセニー・グループをほうふつとさせるような場面まで、いろいろの音楽が出てきます。キーボードなどを多重録音(?)しているところが多いような気がします。それで制作期間が長かったのかな。個人的にはけっこう好きなサウンド、よく聴くと変拍子も多いような感じですし、それを自然にさらっとやってしまっているところがなかなか面白いと思います。何をやってもメルドーになる、ということも分かりました。

 

Finding Gabriel/Brad Mehldau(P, Synth, Voice on 1, 5, 9, Ds on 2, 4)(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded March 2017 - October 2018. Becca Stevens(Voice on 1, 3, 5, 7-8), Gabriel Kahane(Voice on 1, 3, 5, 8), Ambrose Akinmusire(Tp on 1, 6), Michael Thomas(Fl, As on 1, 6), Charles Pillow(Ss, As, Bcl on 1, 6), Joel Frahm(Ts on 1, 6), Chris Cheek(Ts, Bs on 1, 6), Mark Guiliana(Ds, Electric Ds on 1, 3, 5-9) , Sara Caswell(Vln on 5, 8), Lois Martin(Viola on 5, 8), Noah Hoffeld(Cello on 5, 8), Kurt Elling(Voice on 7, 9), "Snorts" Malibu(Voice on 9), Araron Nevezie(Korg Kaoss Pad on 9) - 1. The Garden 2. Born To Trouble 3. Striving After Wind 4. O Epharaim 5. St. Mark Is Howling In The City Of NIght 6. The Prophet Is A Fool 7. Make It All Go Away 8. Deep Water 9. Proverb Of Ashes 10. Finding Gabriel

(19/06/05)全曲ブラッド・メルドーの作曲。多重録音を駆使しての録音のようで、壮大な雰囲気と、ヴォイスのある曲も多くて、ある種パット・メセニー・グループをほうふつとさせるも、やはりそのサウンド・カラーはメルドー独自のものとなっています。ある種メロディアスで陰影に富んだ、エレクトロニクス的なものも取り入れたサウンドは、印象に残ります。アルバム全体をひとつの物語として聴けるような雰囲気もあり。キーボード関係の多重録音も多いようですが、フレーズのテクニックで聴かせるというよりも、やはり全体のサウンドとしてとらえた方がいいかも。Mark Guilianaのドラムスが、けっこうあおっているのが印象的な部分も。曲によってはヴァイオリンなども入れたりメルドーだけの演奏の曲もあったり、語りもあったりです。

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コメント

工藤さん,おはようございます。

本作、聞く人によって反応が分かれてますねぇ。予想通りなんですが。先日のライブとは全く違うコンセプトですが、やりたいことがいろいろあるんだなぁって思わされます。私は全面的に本作を支持しますが、やはり問題作なんだと思います。

ということで当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
http://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2019/05/post-27dcd0.html

>中年音楽狂さん

コメントどうもありがとうございます。

私はこういうサウンド、けっこう好きなんですけどね。ただ、ジャケットからして好き嫌いが分かれそうだ、というのは分かります。彼にはいろいろ挑戦していってほしいと思います。

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