Themes And Impromptu Variations/Richie Beirach
リッチー・バイラークの、1日おいて14日目。今回もソロ・ピアノ集で、クラシックの曲がメインになります。この後もこういう特集があるので、彼はけっこうなテクニックの持ち主だと思うのですが、即興的変奏の方がやはり重要で、この料理の仕方は、ジャズっぽくなくてもやっぱりジャズですね。ソロ・ピアノの名手はけっこう多いとは思いますけど、自分のであった中ではバイラークの存在感は大きいです。でも、その大半のアルバムをここ20年は聴いてなかったのですから、お恥ずかしい限りではあるのですが。Eauのアルバムは録音に関わった人たちを見ると、日本制作のようですね。このような貴重な演奏を残してくれていて、感謝です。
Themes And Impromptu Variations/Richie Beirach(P)(Eau) - Recorded December 21 and 22, 1991. - 1. Prelude Op.28 No. 4 In E Minor 2. From Foreign Lands And People, Scenes From Childhood No. 1 3. Impresiones Intimas No. 1 4. Peace Piece 5. Gnoissienes No. 1 6. Prelude No. 6 7. Bagatelle No. 6 8. Sunday Song 9. Touch Stone 10. Musica Callada 11. Etude Op.10 No. 3 In E Major
邦題は「別れの曲」。洋題を訳すと「主題と即興的変奏」というタイトルだそうですが、クラシックの曲が大半を占めています。ショパン作の1、11曲目、シューマン作の2曲目、フェデリコ・モンポウ作の3、6、10曲目、エリック・サティ作の5曲目、バルトーク作の7曲目。そこにビル・エヴァンス作の4曲目とリッチー・バイラーク作の8-9曲目が入ります。もちろん、即興の部分が多いですが、クラシックの素養があればもっと興味深く聴けるかも。まあ、その即興的変奏の方がジャズに結びついて、こういう演奏が立派にジャズとしての土壌になっていると思います。インプロヴィゼーション的アレンジとか即興が、こういう場面でもボーダーレス的に楽しめます。クラシックの曲をさらに料理していくので、相当なテクニックがあると思う。
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