Freedom Joy/Masahiko Togashi/Richie Beirach
リッチー・バイラークの共演・参加作の6日目。今日は富樫雅彦とのアルバム。共演歴では2枚目となります。バイラークはクエストでもフリーへの傾倒でけっこう実績を残しているので、こういう演奏もお手のものだと思いますが、このアルバムのライナーで、富樫は、バイラークは耳が良くてうまく合わせられるというようなことが書いてありました。やはりインプロヴィゼーション系のミュージシャンは、腕だけではなくて耳も良い必要があるのだな、と思いました。富樫の他の共演ではポール・ブレイとか、手練れのミュージシャンとの共演が多いので、これも納得。ピアノとパーカッションとのデュオであっても、過不足なく聴かせてくれるアルバムです。
Freedom Joy/Masahiko Togashi(Per)/Richie Beirach(P)(Trial Records) - Recorded September 25, 1997. - 1. Rectilinear 2. Haze 3. Bagatelle#6 4. Little Eyes 5. Inter-Action 6. Circle, Chain, Mirror 7. Ida Lupino 8. Waltz Step 9. Sunday Song
デュオで2人のオリジナルが中心。富樫雅彦作が2、4-5、8曲目、リッチー・バイラーク作が1、6、9曲目。バルトーク(3曲目)とカーラ・ブレイの作品(7曲目)が1曲ずつありますが、音が良いことと、それぞれのインプロヴィゼーションの絡みが非常に緊密なことが印象的です。フリーの局面に入りつつも、少し温度感の低い統制が見れることで、なぜか東洋的な間ができることで、聴きごたえがあります。音もなかなかいい感じですし。内容としてはマニアックとも思いますが、ピアノとパーカッションの組み合わせが、耳に届く感じはなかなか刺激的にも思います。この組み合わせのアルバムはいくつかあったと記憶してましたが、「カフナ」(’79年)と2枚だけ。比較的静かで緊張を強いる場面も多いですが、それもまた良い。
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