プリマ・デル・トラモント/山中千尋
国内盤新譜が1枚到着。今度のアルバムはブルーノート80周年とミシェル・ペトルチアーニ没後20年にフォーカスを当てたアルバムだそうです。ジャケットの山中千尋さんは美しいですが、衣装は何だか制作側の意向のような。こういう路線ではなくても十分に売れると思うのですが。まあ、でも曲がいいので聴いていくと、ここでも伝統的なジャズの部分と、フェンダー・ローズやハモンドオルガンを使ってみたり、リズムが新しかったり、ベースにエレクトリックを導入している曲も何曲があったりと、最先端までは行かなくても、今のジャズシーンを垣間見るにはいいアルバムでもあります。なかなか料理の仕方がいいなあ、と思えるサウンドでした。
プリマ・デル・トラモント/山中千尋(P)(Blue Note)
Prima Del Tramonto/Chihiro Yamanaka(P, Key, Org)(Blue Note) - Recorded April 2019. Yoshi Waki(B on 1-5, 7, 10), John Davis(Ds on 1-5, 7, 10), Vicente Archer(B on 6, 8-10), Damion Reid(Ds on 6, 8-10) - 1. Gennarino 2. Pasolini 3. Thinking Of You 4. Never 5. CHerokee 6. Sweet Love Of Mine 7. Looking Up 8. Blue Minor 9. Solitude/C Jam Blues 10. Prima Del Tramonto
山中千尋作曲が1、3-4、9曲目前半、10曲目、アルド・ロマーノ作が2曲目、ウディ・ショウ作が6曲目、ミシェル・ペトルチアーニ作が7曲目、ソニー・クラーク作が8曲目、デューク・エリントン作が9曲目後半。他にスタンダードの5曲目。オリジナルとジャズメン・オリジナルが適度の配分で、先人たちの曲も敬意を払っていい演奏をしています。相変わらず元気な部分もあるピアノ・トリオですけど、3曲目のように8ビートで今っぽい雰囲気のサウンドになっている曲も。オリジナルは印象的な曲が多く、メロディ・メイカーだなと思わせる部分が。相変わらずピアノが元気の良い曲も。2組のリズム隊を使い分けていて、その違いも面白い。片方のトリオ(6、8曲目)ではローズやオルガンも。9曲目出だしはけっこうアヴァンギャルド。(19年6月26日発売)
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