Hejira/Joni Mitchell
久しぶりにジャコ・パストリアスの11日目。参加作をちょっと時代を戻ってから。’76年のこのジョニ・ミッチェルのアルバム、なぜか持ってました。この時期自分の興味はポール・サイモンのような感じの、歌詞が分からなかったけど曲で聴いていた時期で、ジョニのアルバムはおそらくジャコの参加作ということで買ったのだと思います。参加作は確か4種ありますが、その最初のアルバム。久しぶりに聴き直すと、思ったよりシンプルで、最少の人数での録音になってますね。どの曲にもドラムスやベースが入っているわけではない。そして、当時フュージョンを聴いてなかった人には、ジャコのここでのフレーズはあまりにも革新的で、どう映ったのか気になるところではあります。
Hejira/Joni Mitchell(Vo, G)(Elektra) - Released 1976. Jaco Pastorius(B on 1, 5, 7, 9), Larry Carlton(G on 1-2, 4, 7-8), Bobby Hall(Per on 1, 4-5), Victor Feldman(Vib on 2), John Guerin(Ds on 3, 6, 8-9), Max Bennet(B on 3, 6), Neil Young(Harmonica on 3), Abe Most(Cl on 5), Chuck Domanico(B on 8), Chuck Findley(Horn on 9), Tom Scott(Horn on 9) - 1. Coyote 2. Amelia 3. Furry Sings The Blues 4. A Strenge Boy 5. Hejira 6. Song For Sharon 7. Black Crow 8. Blue Motel Room 9. Refuge Of The Roads
邦題「逃避行」。ジャコ・パストリアスは1、5、7、9曲目に参加。参加曲のところはそこだけ別世界のようになってしまいますが、ハーモニックス奏法の部分があったり、フレーズも個性的で、なかなか渋い世界が広がります。あまり歌詞などは気にしない方なのでフィーリングで聴いていますが、ギターのラリー・カールトンにしても、必然性のあるところでの参加、という感じ。全体的に少ない人数で、特にドラムスやベースの入っている曲も多くなく、シンプルに歌っていますけど、それでもこの時期のジョニ・ミッチェルのフォークの世界が広がっています。この時期ある意味ジャズ系のミュージシャンがポップス系のアルバムで出演が多いので、こういう顔ぶれになったのか。あえてシンプルにアルバムを作り上げているのがいい。
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コメント
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工藤さん,こんにちは。
Joni Mitchellのアルバム数々あれど,私にとってはこれがJoniの最高傑作だと思っています。もちろん,ほかのアルバムも素晴らしいですが,このアルバムの曲の良さ,完成度は突出しています。
伴奏は必要最小限って感じですが,ジャコパスの個性も強烈に出ていますね。私がブログにこのアルバムについて書いたのは,ブログ最初期ですが,それほど好きだってことですね。ということで,古い記事で恐縮ですが,URLを貼り付けさせて頂きます。
http://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2007/04/joni_mitchell_b162.html
投稿: 中年音楽狂 | 2019/05/26 12:04
>中年音楽狂さん
コメント、どうもありがとうございます。
私の場合、どう彼女に接近していったのかあまり覚えてないですが、手持ちのCDを見ると、ジャコの参加作という視点で見ていたと思います。久しぶりに聴き返してみて、かなりシンプルな編成だったのに驚きました。そしてジャコの個性も出ているし、アルバムとしても良かったという印象です。
投稿: 工藤 | 2019/05/26 12:39