The Transitory Poems/Vijay Iyer, Craig Taborn
ECMを先に聴いていて、それが一段落。もっと前に入手したアルバムもあと2枚あるんですけど。今日のアルバムは、ありそうでなさそうな組み合わせでのピアニストのデュオの演奏です。ジャズのピアノの新しい歴史はキース・ジャレットやチック・コリアらによって’70年代から出てきて、ある種クラシックを連想させるようなサウンドは当時からあったんですが、これはその現代系という感じのアルバムですね。まあ、初めての2人の演奏ではないようで、まるで作曲されたかのような息の合ったところを見せてくれています。なかなか素晴らしいです。でもキャッチーな分かりやすいメロディというわけではないので、ちょっと目立ち感的には損しているかな、という感じにもなりますけど。
The Transitory Poems/Vijay Iyer(P), Craig Taborn(P)(ECM 2644)(輸入盤) - Recorded March 2018. - 1. Life Line (Seven Tentions) 2. Sensorium 3. Kairos 4. S.H.A.R.D.S. 5. Shake Down 6. Clear Monolith 7. Luminous Brew 8. Meshwork/Libation/When Kabuya Dances
(19/04/03)ハンガリーのブダペストでのライヴ。8曲目の最後のみジェリ・アレンの作曲で、あとは2人のインプロヴィゼーションでの演奏。他にも、Jack Whitten(芸術家、2曲目)、Muhal Richard Abrams(6曲目)、Cecil Taylor(7曲目)に捧げられた曲があります。ありそうでなさそうな2人のピアニストの共演。あまりジャズ的にガンガン行かないで、どことなく現代音楽的というか、クラシック的というか、繊細な中にもハッとするものを持っている才気のある演奏で、やはりこういうところはECM的なのかなあ、と思います。特に2曲目は静かなインプロヴィゼーションになってます。2人の織りなすメロディとハーモニーは独特なものだと思うので、割と硬派なピアノのデュオの演奏を聴きたい人にはいいかも。6曲目はブルースしてます。
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