Holiday For Pans/Jaco Pastorius
さて、平成も終わりの日で何か、と思ったのですが、手持ち新譜も無くなったことだし、通常通りの過去盤聴きに戻ります。今回は「ジャコ・パストリアス」を16回にわたって。少しこのシリーズは気が重くて、勢いに乗っていた数少ないリーダー作とウェザー・リポート時代のコメント手直しは終えているので、特に、’82年までのアルバムより後のものが、音源をとにかく出してみました的な、痛々しいものの割合が多いこと。今日のアルバムも、以前聞いた時はあまり感じなかったんだけど、やはり幻の3作目で終わったのには理由があるんだなあ、と改めて感じて思いました。それでもせっかくの機会なので、聴いていきたいとは思います。
Holiday For Pans/Jaco Pastorius(B, B Pan, Per, Key, Voice)(Sound Hills) - Recorded 1980-1982. Wayne Shorter(Sax), Don Alias(Per), Othello Mollineaux(Steel Ds), Leroy Williams(Steel Ds), Mike Gerber(P), Toots Theilmens(Harmonica), Bobby Eocomomov(Ds, Per), Kenwood Dennard(Ds), Ted Lewand(G), Peter Graves(Tb), Craig Thayler(Vln), Michael Gibbs Orchestra - 1. Mysterious Mountain 2. Elegant People 3. Good Morning Annya 4. She's Leaving Home 5. Holiday For Pans 6. Giant Steps 7. City Of Angels 8. Birth Of Island
’93年にはじめて陽の目を見た作品。幻の3枚目のリーダー作とのこと。ジャコ・パストリアス作は3、8-9曲目で、ウェイン・ショーター作の2曲目、ジョン・コルトレーン作の6曲目、ビートルズの4曲目など。オーケストラとスティールドラム、パーカッションがけっこう印象に残る作品。南方風というか、不思議なサウンドが広がります。ジャコ自身も様々な楽器を重ねているようで、曲によっては多少構成楽器のアンバランスさというか、ちょっと荒さもある気もします。4ー5曲目は、遊園地で流れているような優しい音で、ベースが入っていないのが特徴。6曲目もベースの入れ方が個性的。8曲目は23分も収録時間があって、延々とパーカッションを聴いた後にベースの登場するのは後半だけで、全体のバランスが少し良くない。
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