Quartette Oblique
このアルバム、昨年の10月には出ていたんですが、グループ名(?)での表記のため、デイヴ・リーブマンとマーク・コープランドが参加しているのに気が付かなくて、お知り合いから教えてもらい、慌てて注文したものです。いつもはスタジオ録音が多いこのメンバー、ライヴでスタジオ録音では繊細なはずのコープランドも爆発していて、70分、割と一気に聴かせてくれました。リーブマンなら分かるけど、ライヴだとこういう発散するジャズ、演奏しているんですね。そういう意味でも聴いて良かったアルバムになりました。けっこうスタジオ録音とライヴ録音とキャラクターが違うというミュージシャン、多いですね。
Quartette Oblique(Sunnyside)(輸入盤) - Recorded June 3, 2017. Michael Stephans(Ds), David Liebman(Ts, Ss), Marc Copland(P), Drew Gress(B) - 1. Nardis 2. Vertigo 3. You The Night And The Music 4. In A Sentimental Mood 5. All Blues 6. Vesper 7. So What
(19/02/02)2曲目はジョン・アバークロンビー作、6曲目はDrew Gress作、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。ライヴの演奏ですが、デイヴ・リーブマンやマーク・コープランドを知っている人には割とおなじみの曲が並んでいます。ライヴのせいか1曲目からかなり元気のいい活発な4ビートの演奏になっていて、いつもは繊細なコープランドも、ここでは発散タイプのピアニストになっている部分も。2曲目はアバークロンビーのナイーヴな面を見せる曲で、盛り上がりはあるにしろ、このメンバーらしいと思います。スタンダードなどは派手ではないにしても割とアグレッシヴなアレンジが多いような気が。ライヴで音質が少し違いますが、やはりこういう感じの曲がいいと思います。なかなか渋い出だしのバラードの6曲目もいい。
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Quartette Oblique (Sunnyside) FBのお知り合いが取り上げられていて知ったアルバム。昨年秋口のリリースだが,新譜扱いとさせてもらおう。バンド・リーダーのMichael St [続きを読む]
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工藤さん,おはようございます。TBありがとうございました。
私もこのアルバム,ノーマークでしたが,FB上で情報が上がっていたのに反応したものです。持つべきものは同好の士ってところですね。
このアルバムはやはりここでの曲を彼らがどう料理するかってところだと思いますが,LiebmanはLiebmanであったということになりますね。Coplandは私がいつも聞いているような彼の音楽とは感じが違う訳ですが,結局は有能なミュージシャンは何でもできるってことだと思ってしまいます。
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2019/02/11 10:02
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
グループ名で(それも知らない名前の)発売されると、頼りはやはりネットのジャズ関係の友人ということを痛感します。もしかしたらずっと気が付かなかったかも。
メンバーもいいし、ライヴならではの迫力も(特にコープランド)あるので、これは聴くことができて大正解なアルバムでした。ここやその周辺の、まだまだ耳にしてないいいアルバムが眠っているんじゃないかと、想像してしまったりしますが。
投稿: 工藤 | 2019/02/11 13:46