Of One Mind/Quest
デイヴ・リーブマンのアルバムのアルバムの17日目にして一段落。ついでにここ10日間はリッチー・バイラークもずっと共演していたので、彼の方も残り手直しが10枚減ってます。ホームページの残り手直しも14ページ410枚にまで一気に減りました(実際にはホームページ上ではもっと先に進んで残り枚数が減ってますけど)。ミュージシャンが重なっているCDがまだあるからあと実質300枚程度かな。さて、今日のアルバム、クエスト名義で、オリジナルを飛び越えてフリーでの演奏になってます。けっこう緊密度が高いのは、やり慣れたメンバーによるやり慣れた演奏だからでしょうね。メンバー全員こっち方面もOKということなので。フリーのアルバムとしては、かなり好きな方のアルバムです。
そして、時々陳腐化したエントリーを削除しているので数字は変動しますが、この記事で今現在はこのブログはちょうど4,700エントリー目。大半がCD紹介のページなので、その8割ぐらいの枚数のCDを紹介したことにはなるのかな?
Of One Mind/Quest(CMP) - Recorded July 1990. David Liebman(Ss), Richie Beirach(P), Ron McClure(B), Billy Hart(Ds) - 1. Commonality 2. Of One Mind 3. Changuito Tapestry 4. Passages
今度のクエストのアルバムは、作曲者が全曲「クエスト」名義なので、曲を聴いた感じでは、打ち合わせをほとんどしないフリー・インプロヴィゼーションで録音したようです。いわゆるフリー・ジャズ的アプローチでも、これだけのまとまりと緊張感を出せるグループはなかなか無いかも。いかにもフリーという場面もあるけど、場面転換してまとまっている雰囲気もありますし。それは跳ねるようなフリーのタイトル曲の2曲目にも感じられます。当時としては短めの収録時間の41分ほど。1曲あたり10分と考えると、内省的な面が強いですが、けっこう密度の高いインプロヴィゼーションが、そこにはあります。その内省的な面は1年前の「Chant」のデュオ作品で培われたものかもしれません。盛り上がるところもあり、ドラマチックです。
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» Quest史上,最もハードルが高いのはこれだろうなぁ。 [中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar]
Of One Mind Quest(CMP) 私はQuestというバンドが結構好きなので,リリースされている音源はほとんど保有しているはずである。そんな私にとっても,Questの音源は,相当ハイブラウ [続きを読む]
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工藤さん,こんにちは。
Questのアルバムは数々あれど,このアルバムが私にとっては一番高いハードルだと思っています。全員によるコレクティヴ・インプロヴィゼーションって感じですから,ほぼフリーって感じもやはりなかなか難しいアルバムです。
そんな感じなので,なかなか評価も難しくなってしまうというのが正直なところですね。
ということで,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2019/02/11 11:41
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
今回、たまたまQuestを手持ちで20年前あたりまで一気聴きしましたけど、スタンダードだったり、オリジナルだったり、このアルバムのようにフリーだったりといろいろですね。でも2作以降固定メンバーで、その後もアルバムをたまに出しているところを見ると、4人の相性がけっこういいんだと思います。個人的にはこのアルバムも好きな方に入っています。フリー耐性がある方だからかな?
投稿: 工藤 | 2019/02/11 13:50