Double Image/Miles Davis
デイヴ・ホランドの参加作の7日目。まだまだマイルス・デイヴィスが続きますが、今回のアルバムはソニーからの公式盤ではなくて、’98年発売の、おそらくブートからの公式盤への格上げ盤ではないかと思います。公式盤も私の持っているのはリマスター前のものなので、ものによっては音質があまり良くなかったりしますが、これも悪いというほどではないけど、まあそこそこのライヴの録音という感じ。モノラルですし。ただ、この時期は昔は公式音源としてはライヴがなかったので、スタジオとは別物とか、一気に曲を続けて聴かせるとか、その日によって演奏内容がおそらくその場で決まるとか、なかなか興味深い演奏を聴く機会でした。
Double Image/Miles Davis(Tp)(Ninety-One) - Recorded October 27, 1969. Wayne Shorter(Ts, Ss), Chick Corea(Key), Dave Holland(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Double Image
1曲表示でノンストップの演奏(当時はこういうですが、フリーで始まってラウンド・ミッドナイト、マスクァレロという展開のようです。マイルス・デイヴィスは完全なフリージャズには行かなかったはずなのに、10分ほど(サイドマンのみですが)フリージャズの演奏があるのは興味深いところです。あいかわらずライヴはスリリング。モード的にアップテンポの4ビートで進む場面もあります。その日によって演じる曲は、マイルスのその場の気分で決まっていたのかなあ、とこのあたりのライヴ音源からの予想です。メンバーにもかなり負担がかかっていたのではないかと。おそらくブートから公式盤への格上げだと思うので音質的にも今ひとつですが、当時のライヴの記録というのは少ないので、貴重な音源だとは思います。36分収録。
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