And Then Comes The Night/Mats Eilertsen
ECMレーベルの新譜聴き3日目。今日はMats EilertsenのECM2作目のアルバム(かな?)。相変わらず北欧ジャズの美旋律的な音を奏でていて、そこにフリー・インプロヴィゼーションが何曲か。後者の方はプロデューサーのマンフレート・アイヒャーのアイデアではないかと思うのですが、個人的な予想でしかないです。でも、それがタダ聴きやすくて落ち着くだけのアルバムにしなかった、という点では、なかなかいいんじゃないかと思います。これも収録時間が47分というところをみると、将来LP化も視野に入っているのかなあ、という気もしますが。タイトル曲がやや過激なところもありますが、入っていきやすいアルバムでは、と思います。
And Then Comes The Night/Mats Eilertsen(B)(ECM 2619)(輸入盤) - Recorded May 2018. Harmen Fraanje(P), Thimas Stronen(Ds) - 1. 22 2. Perpetum 3. Albatross 4. After The Rain 5. The Void 6. Solace 7. Sirens 8. Then Comes The Night 9. Soften 10. 22(Var.)
(19/02/01)Mats Eilertsenの作曲が1、5、7、10曲目、Harmen Fraanje作が3、9曲目、2人の作曲(デュオでのインプロヴィゼーション?)が4、6曲目、3人名義(これもインプロヴィゼーション)が2、8曲目。美旋律の北欧らしい静かなジャズのイメージですけれど、間に挟み込まれているインプロヴィゼーションの曲はそれなりに緊張感もあります。特にタイトル曲の8曲目は北欧フリーかという雰囲気。1曲目の美旋律でつかみはオーケーで、時々緊張感を交えながら、ゆったりと進んでいく雰囲気の曲が多いです。まさにジャケット写真のような風景描写を見ているような美しい旋律が流れてきて、だいたいの曲は夢の中をたゆたっているような感じ。5曲目のようにやや神秘的なサウンドを持つものも。やはり現代の北欧ジャズ。
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工藤さま、トラバをありがとうございます!
個性豊かな3人が、美しさを追求しながらも、
オーソドックスな表現ではあきたらないクリエイティヴな発想で創り上げた空間でした!
リリカルで静寂な中にも、、底深いところに力強さを感じる幻想的な世界。
とても 好きな世界でした♪
トラバしますね!
投稿: Suzuck | 2019/02/17 14:00
>Suzuckさん
TBどうもありがとうございます。
なかなかいいピアノトリオですね。リーダーはベーシストなんだけど、あまりそういうことを気にせずに聴けるというか。思っていたよりもインプロヴィゼーションと思われる曲が多く、それでいて多くは美旋律を保っているのがなかなか印象に残りました。聴きやすかったのも良かったです。
投稿: 工藤 | 2019/02/17 14:17
工藤さん,こんばんは。TBありがとうございました。
これ,いいですよねぇ。ECMらしさが非常に強く出ていて,こういう音楽にはまる人間にはたまりませんよね。北欧的な美学を感じさせるナイスなアルバムでした。
ということでTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2019/03/05 22:53
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
ベーシストのリーダー作でも、彼はこういう北欧の美しさを持っていて、なかなかいい感じだと思いました。こういうアルバム、聴けると幸せになれる感じです。
投稿: 工藤 | 2019/03/06 06:47