His Last Concert In Germany/Bill Evans
マーク・ジョンソンの参加作の6日目。ビルエヴァンスのアルバムがまだまだ続きますが、録音日の順番でいけばすでに当初の公式盤ではなくて、彼の死後にライヴ盤が続々と出てくる時期にあたります。だからなおのことアルバムコメントを区別をつけて書くのが難しいのですが、他のミュージシャンと比べて、亡くなる直前まで衰えを見せなかったのは驚異的ではありますね。ここでのマークの演奏も素晴らしいと思いますし、この時期後期のトリオとしてはかなり良かったのだろうと思います。久しく聴いてなかったエヴァンスですけど、やはり何度も聴いてみたいという中毒性があるということを確認できただけでも、良しとしておきます。
His Last Concert In Germany/Bill Evans(P)(Polydor) - Recorded August 15, 1980. Marc Johnson(B), Joe LaBarbera(Ds) - 1. Letter To Evan 2. Yet Never Broken 3. Laurie 4. Bill's Hit Tune 5. Knit For Mary F. 6. The Days Of Wine And Roses 7. Your Story 8. But Beautiful 9. If You Could See Me Now 10. Walts For Debby
ライヴ演奏がこの時期たくさん収録されています(時系列的にはビル・エヴァンスの死後発表)が、今となってはひとつひとつが貴重な演奏です。このメンバーであと5年活動してくれたら、と思うと残念でなりません。10曲目のおなじみの「ワルツ・フォー・デビー」が、テーマの弾き方が昔とは違いますが、涙をさそいます。しかも、以前の演奏と違い、けっこう盛り上がってうれしい。ここではエヴァンスの作曲が多い(全10曲中7曲で、1-5、7、10曲目)ことも特色だし、同じ曲を多く演奏する彼でも、その演奏によって違いがあるものもあるしで、聴いていて飽きさせません。ライヴにしては音もいいですし、この後もライヴは続きますが、亡くなる直前まで、衰えはみじんも見せていません。そういうことを何も考えなくとも楽しめます。
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