ネットでのコンテンツの置き場所には期限がある
よく考えてみると、今までの21年間、ネットでのコンテンツ作成に入れ込んで何をやっていたんだろうと思わせる出来事がじわじわと押し寄せてきてます・
’12年に大手インフォシークのホームページが廃止され、’16年にはニフティの旧ホームページ(私のいたところは新アドレスに移転)、そして’19年3月にはYahoo!ジオシティーズとはてなダイアリー(こちらははてなブログに強制移行だそうですが)が廃止になります。他にも中小のホームページサービスは廃止されたところが多いですし。私が’90年代にジャズのホームページで使っていた東芝系のインフォペッパーも、’15年にはホームページ、廃止されてますね。
ニフティの移転の時は新アドレスに移行した人は少なく、総数がそんなに多くないながらもそのまま消えたサイト数は12万とも14万とも言われ、今度もジオシティーズの廃止で400万サイトは消えるんではないかと言われています。個人用で無料のホームページスペースを見つけるのも(プロバイダー付属だとしても)難しくなってきましたね。
今まで自分がもし万が一のことがあったら、そんなに苦もなく長男に託して保存を続けられるとばかり思ってましたけど、50年サイクルでみると、それも難しいですね。やはりWebは一時的なものと見なければ。ホームページを保管しているサーバーが老朽化するのは長くても20年くらいということがはっきりとしてしまったわけで。そしてそこにあるコンテンツはそのハードに依存していると。しかも、今はすでに個人ホームページというものが低調なので、採算もとれてないだろうし。
ブログと違ってホームページはパソコンでデータを作ってます。なので保管は今のところ出来てます。でもそれも、ホームページ需要がなくなると、ホームページ作成ソフトの入手も大変になるわけで、結局は長続きするかどうか。
ジオシティーズの、大半は更新をやめてしまって、いかにも昔のホームページというものも多いですが、だからと言って、それらがなくなってしまうと、当時のネットの文化の状況の確認ができなくなってしまうわけで。こう考えると、モチベーションが前ほどには上がらなくなってしまうのもやむを得ないかな、という気がしています。
ブログも、仕事関連のプロバイダーに置いてあるので、自分が何の準備もできずに急に亡くなったとしたら、その数か月後にはなくなってしまいます。これも長期保存ということを考えると、う~ん、となってしまいます。ココログフリーに移転しても、あそこは更新が1年ないと、削除されてしまうんですよね。
(追記)12月初旬にライヴに出る予定です。2時間ぐらい出ずっぱりなので、ちょっと練習に時間を要し、ブログの更新は一部を除き、12月に入ってからまとめて行います。
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コメント
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こういう投稿をしたことがないものですから正直作法が分かりません。
ただ、今回はどうにも筆を取りたく思いまして、おかしなところがありましたらすみません。
貴ブログを初めて拝見してから18年近くになると思います。
当時ECMやらフリージャズやら聞くようになりたてで、JAZZHOLEさん(だったか?…いつのまにかこちらも閉鎖になってました)というブログをしょっちゅう情報源にしており、ブログ内で言及されている貴ブログも同じようにチェックするようになったことを覚えています。
気付いたら30中盤になってしまい、学生だった当時からオジサン枠になっちゃった今でも、ECMで気になるCDがあれば、『工藤さんはどう聴いてるだろう』と必ず覗かせて頂いています。
(Andrew Cyrilleとレオスミスのやつ、楽しみに待ってます笑)
オンラインコンテンツをいかにアーカイブ化できるか/難しいのか は日々の仕事の中でも頭を悩まされています。
ただ、少なからずJAZZHOLEさんや貴サイトを拝見してきた中で得たものは、わたしの中に、ちっぽけな個人の中ではありますが、必ず蓄積になっていると思います。
もし僕がそれをまた違う誰かに伝えられることがあれば…前時代的な、ナラティブな伝承の世界になっちゃいますけど、次の世代にもきちんと繋がるものもあるのかな、なんて思いました。
同じような方、きっとたくさんいらっしゃると思います。
早い話、工藤さまの次の記事も楽しみにしていますよ!
(くれぐれもご無理のない範囲で!)
投稿: はじめまして | 2018/11/21 21:20
>はじめましてさん
コメントいただきどうもありがとうございます。
ブログの方はまだ活発に皆さん利用しているので、当分はそのまま続けられると思いますが、ホームページのスペースは、昔はプロバイダーを契約するとそのまま付いてきたものですが、最近は廃止が多く、ホームページスペースとして、特に無料で続けられるところが少なくなってきています。
幸い、私のホームページの方はニフティの’16年のホームページスペースの移転により、当分の間は大丈夫だと思います。ただ、私も50代の後半に差し掛かり、だんだんいつどうなるか分からない状況になってきました。ニフティは仕事のインフラの一部分を使っているので、仕事を辞めたり、突然倒れたりすると、数か月で消えてしまうのが心配です。せめてその前に準備期間があれば、と思うのですが。
子どもたちには、引継ぎをうまくやってもらうように頼んではあるのですが、今時の大学生ぐらいでは、ホームページはおろか、ブログもやっておらず、うまく保存してもらえるかどうか不安でもあります。
そんな中でも、これらに対する情熱は今も失ってはいないので、元気な限りは続けていきたいと思ってます。激励の書き込み、どうもありがとうございます。
投稿: 工藤 | 2018/11/21 21:41