La Fenice/Keith Jarrett
ECM(New Seriesを含む)が3枚届いてますが、とりあえずジャズ系のは早く聴きたいので、聴いてみました。到着が遅れたとはいえ、輸入盤の発売日からもう1か月。キース・ジャレットのプロデュースなので、いわゆる持ち込み音源なんだと思いますけど、これは’06年ベネチアでのライヴ音源。今後もさらにライヴの音源が出てきそうな予感も。それでもだいぶ昔の音源が今出てくるとなると、やはり彼の良い時期(いわゆる頂点)っていうのはその時期あたりまでだったのかな、なんてことを考えてしまいます。まあ、録音時期がどうであれ、いい演奏であることは間違いないと思うので(人によってとっつきにくい部分はあるにしても)、こういう音源が世に出てくれてうれしい、というのはあります。
La Fenice/Keith Jarrett(P)(ECM 2601/02)(輸入盤) - Recorded July 19, 2006. - [CD1] 1. Part I 2. Part II 3. Part III 4. Part IV 5. Part V [CD2] 1. Part VI 2. The Sun Whose Rays 3. Part VII 4. Part VIII 5. My Wild Irish Rose 6. Stella By Starlight 7. Blossom
(18/11/18)’06年のライヴ録音。キース・ジャレットのセルフ・プロデュース。[CD2]の2、6-7曲目がトラディショナルやスタンダードの他は、キースの即興演奏。音のぶつかり合い、せめぎあいの感覚で1曲目がはじまりますが、ある意味現代音楽的な演奏ではあります。ただ、そういう演奏でも時折個性的な音の連なりやメロディが顔を出すところが面白いと思います。今回の即興の部分は大部分がそういうイメージなので、発表が遅くなったのかも。でも、その演奏はやはり神がかっているようにも感じます。3曲目はおなじみ8ビート的な即興。美メロのバラードの4曲目、ジャズ的な香りもある賑やかな即興の5曲目。タイトルのある曲を含め、CD2の方は穏やかでメロディの良い曲が多い。4曲目はブルースだし、6曲目は賑やか。
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La Fenice Keith Jarrett(ECM) Keith Jarrettのライブ音源はある程度のインターバルを置いて,いろいろな場所での音源がそれこそいろいろ出てくる。そして,録音からどう [続きを読む]
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工藤さん,こんにちは。TBありがとうございました。
この演奏は10年以上前の演奏ですが,昨今のKeith Jarrettの演奏よりは,随分聞き易い感じがしました。私が聞いたソロの演奏では,前半はかなりアブストラクトな感覚が強いのですが,本作については,冒頭はやっぱりなぁって感じもしますが,その後の展開が違ってくるのが特徴的だと思いました。
Keithのアルバムはどれも捨て難いですが,これは聴衆との寄り添い具合が楽しいアルバムでした。
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2018/12/09 10:59
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
録音時期のことを考えないとすれば、こういうアルバム、できたらどんどん出してほしいですね。前半の現代音楽的(というかシリアスな)な演奏も、私、けっこう好きです。
やっぱりCDになって出るだけのことはあるなあ、とこれを聴いて思いましです。
投稿: 工藤 | 2018/12/09 19:15