Where The River Goes/Wolfgang Muthspiel
また新譜が届いたので聴いていきます。今日は今回届いた2枚のECMの1枚目。前も「Rising Grace」でウォルフガング・ムースピールのアルバムのメンバーはスゴかったのですが、ここでも1人入れ替えがあっただけで、やっぱりスゴい。とは言ってもECMなので火花の飛び散るような感じとは違いますけれども。それでもこういう演奏、やっぱりこのメンバーならではだな、と思わせるものがあります。国内盤の発売に合わせて輸入盤も発売を遅らせたようですけど、こういう内容なら待っていても聴きたいです。ただ、一部4ビート的な意味でのジャズは7曲目のみ。それでもECMならこれだけでも大満足と言うべきかな。
Where The River Goes/Wolfgang Muthspiel(G)(ECM 2610)(輸入盤) - Recorded February 2018. Ambrose Akinmusire(Tp), Brad Mehldau(P), Larry Grenadier(B), Eric Harland(Ds) - 1. Where The RIver Goes 2. For Django 3. Descendants 4. Clearing 5. Buenos Aires 6. One Day My Prince Was Gone 7. Blueshead 8. Panorama
(18/10/08)4曲目が完成度の高い全員のインプロヴィゼーション、7曲目が不思議感覚のブルースの、時に4ビートになるブラッド・メルドー作、他は全曲Wolfgang Muthspiel作。「Rising Grace」(ECM 2515)(16年録音)と比べドラムスがBrian BladeからEric Harlandに交替。相変わらずスゴいメンバーで。ECMらしいおっとりとした非4ビートのジャズですが、多少かの地のジャズっぽさも感じ、抑え気味でもメルドーのフレーズが時に盛り上がる1曲目。トランペットが入る2曲目は少し冷んやりとしたメロディのサウンド。愁いを含むミステリアスかつリズム的な盛り上がりのある3曲目、ソロ・ギターで繊細なフレーズを奏でる5曲目、4曲目より絡み方が自由で、よりフリー的に感じる6曲目、メランコリックで静かギターが印象的な8曲目。
« HMVのコンビニ受取では分割出荷はできないらしい | トップページ | The Dream Thief/Shai Maestro »
「音楽」カテゴリの記事
- スィート・フォー・トリオ/マーシャル・ソラール(2022.05.17)
- Lunea/Heinz Holliger(2022.05.16)
- Isabela/Oded Tzur(2022.05.15)
- John Scofield(2022.05.14)
「ECMレーベル」カテゴリの記事
- Lunea/Heinz Holliger(2022.05.16)
- Isabela/Oded Tzur(2022.05.15)
- John Scofield(2022.05.14)
- Hafla/Jon Balke Siwan(2022.05.07)
- Opening/Tord Gustavsen Trio(2022.04.28)
「ジャズ」カテゴリの記事
- スィート・フォー・トリオ/マーシャル・ソラール(2022.05.17)
- Isabela/Oded Tzur(2022.05.15)
- John Scofield(2022.05.14)
- Quintessence/Michele Rosewoman(2022.05.13)
「ECM2601-2650番」カテゴリの記事
- Lunea/Heinz Holliger(2022.05.16)
- Gyorgy Kurtag/Antonin Dvorak/Parker Quartet/Kim Kashkashian(2021.11.10)
- J.S.Bach/Fred Thomas/Three Or One(2021.11.09)
- Bayou/Thomas Stronen/Ayumi Tanaka/Marthe Lea(2021.04.13)
- Hosokawa/Mozart/Momo Kodama/Seiji Ozawa/Mito Chamber Orchestra(2021.03.24)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: Where The River Goes/Wolfgang Muthspiel:
» 今回もKenny Wheelerを想起させたWolfgang MuthspielのECM作 [中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar]
Where the River Goes Wolfgang Muthspiel(ECM) 前作Rising Graceから比較的短いインターバルでリリースされたWolfgang MuthspielのE [続きを読む]
« HMVのコンビニ受取では分割出荷はできないらしい | トップページ | The Dream Thief/Shai Maestro »
個人的には、7曲めより1曲めが楽しかった印象ですが、「こういう音を聴きたい」という期待感の差なんでしょうかね。
豪華なメンツに負けない良い演奏をしているアルバムだと思います。
TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64642407.html
投稿: oza。 | 2018/11/02 20:14
>oza。さん
コメントどうもありがとうございます。
なぜか豪華なメンバーのアルバムでしかも2作目、というのでちょっとびっくりしましたけど、聴いてみて納得のECMアルバムでした。ちょっとメンバーの個性が飛び出る部分もあるかなあ、という感じですが、うまくまとまって、いいアルバムに仕上がっている感じです。
投稿: 工藤 | 2018/11/02 20:26
工藤さん,こんにちは。
私としては相変わらずのBrad Mehldau買いなのですが,前作に続く路線での演奏は今回も満足度の高いものでした。私のブログにも書きましたが,彼らの演奏を聞いていると,どうしてもKenny Wheelerを思い出してしまう私です。セッション・アルバムの多かった頃のECM的なところって感じですね。
ということで,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2018/11/04 13:07
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
メルドー、このアルバムではけっこう活躍場面が多かったような気がします。温度感からすると、ケニー・ホイーラーのイメージもそう言えば割と近いですね。こういう大物ばかりの演奏、また出てこないかな、と思います。
投稿: 工藤 | 2018/11/04 14:59