Vanished Gardens/Charles Lloyd & The Marvels + Lucinda Williams
輸入盤新譜が久しぶりに届いて2日目。このThe Marvelsというバンド、チャールス・ロイドが続けていきたいと言っていたので、そのうち出るだろうな、とは思っていたけど、今度は何と半数の曲でヴォーカル入りです。ベースにリューベン・ロジャース、ドラムスにエリック・ハーランドを従えているとはいえ、たまにそのテクを見せる部分はあるにしても、基本的にはおとなしいポップな、時にスピリチュアルなサウンドだなと思います。だからジャズのチャールス・ロイドを求めている人にはちょっと肩透かしかな、とは思いますけど、個人的にはビル・フリゼールが好きだし、自分のツボにはハマりました。ただ収録時間の73分はちょっと長いかな、とも。
Vanished Gardens/Charles Lloyd(Ts, Fl, Ghost Vo) & The Marvels + Lucinda Williams(Vo)(Blue Note)(輸入盤) - Recorded April 14-15 & September 9-10, 2017. Bill Frisell(G), Greg Leisz(Pedal Steel G, Dobro), Reuben Rogers(B), Eric Harland(Ds) - 1. Defiant 2. Dust 3. Vanished Gardens 4. Ventura 5. Ballad Of The Sad Young Men 6. We've Come Too Far To Turn Around 7. Blues For Langston And Larue 8. Unsuffer Me 9. Monk's Mood 10. Angel
(18/09/04)チャールス・ロイド作は1、3、7曲目のインストルメンタル、Lucinda Williams作は2、4、6、8曲目で、セロニアス・モンク作の9曲目、ジミ・ヘンドリックス作の10曲目など。偶数曲目がヴォーカル入りになっています。収録時間は73分で、1曲目からスピリチュアルだけど、軽めのアメリカーナ路線との融合になっている感じの8ビート部分もあるサウンド。このバンドの2枚目はヴォーカルがゲストとは。こういうポップ(ロック的)な演奏のサックスの歌伴というのもなかなかいい。ECMではできなかったことをBlue Noteで次々にやっています。ヴォーカルがゲストなのでサックスが出過ぎても、彼がリーダーだからいいかという感じ。相変わらずビル・フリゼールとGreg Leiszがいい味を出してます。9曲目はフリゼールとのデュオ。
« The Lost Album/John Coltrane Both Directions At Once | トップページ | ブログの更新ちょっとお休み »
「音楽」カテゴリの記事
- ジャズCDの全部ブログアップ時代の終わり(2023.12.09)
- ア・ラブサム・シング/カート・ローゼンウィンケル、ジェリ・アレン(2023.12.07)
- Most Peculiar/Lage Lund Quartet(2023.12.06)
- Strands - Live At The Danish Radio Concert Hall/Palle Mikkelborg/Jakob Bro/Marilyn Mazur(2023.12.05)
- Zartir/The Gurdjieff Ensemble/Levon Eskenian(2023.12.04)
「ジャズ」カテゴリの記事
- ア・ラブサム・シング/カート・ローゼンウィンケル、ジェリ・アレン(2023.12.07)
- Most Peculiar/Lage Lund Quartet(2023.12.06)
- Strands - Live At The Danish Radio Concert Hall/Palle Mikkelborg/Jakob Bro/Marilyn Mazur(2023.12.05)
- Zartir/The Gurdjieff Ensemble/Levon Eskenian(2023.12.04)
- 2023年私的ジャズベスト3(2023.11.24)
「ロック・ポップス」カテゴリの記事
- 「初盤道/真保安一郎著」DU BOOKS(2023.09.24)
- Seven Psalms/Paul Simon(2023.07.04)
- ディスクユニオンの買取2日目(持ち込み)(2023.03.17)
- 1月28日(土)、大阪中津の Vi-code で16時からライヴをやります(2023.01.24)
- Music For The Fifth World/Jack DeJohnette(2023.01.27)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: Vanished Gardens/Charles Lloyd & The Marvels + Lucinda Williams:
» Lucinda Williamsを迎えたCharles Lloyd [中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar]
Vanished Gardens Charles Lloyd the Marvels Lucinda Williams(Blue Note) Charles Lloyd the Marvelsが第 [続きを読む]
» アメリカの心 『Vanished Gardens / Charles Lloyd [My Secret Room]
80歳を超えても、勢力的に活動しているテナー・サックス奏者、チャールズ・ロイド。 [続きを読む]
« The Lost Album/John Coltrane Both Directions At Once | トップページ | ブログの更新ちょっとお休み »
工藤さん,こんにちは。記事を拝見しながら,時間が取れずコメントもできませんでした。ようやくお邪魔できます。
Charles LloydのBlue Noteでのアルバムはどれも素晴らしいものだと思いますが,Marvelsとの前作は,まさに感動的なものだったと思っています。本作にも私は感動させてもらいました。Lucinda Williamsって日本ではあまり知られていない人だと思いますが,今,Charles Lloydがやっている音楽との相性は非常に良かったのではないかと思います。最後の"Angel"なんて,まさに最高でした。
それにしても,80歳を過ぎてこの創造力には心底驚かされます。
ということで,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2018/09/15 11:20
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
最近、組み合わせの関係で購入が遅れてしまい、手にした時は皆さんの記事がはるかかなたで、分からなくなってしまうこともあります。
チャールス・ロイドはまだこのバンドを続けると前に言っていたけど、このような形でヴォーカルが入ったアルバムになるとは思いませんでした。でも、ギタリスト2人がいい味出しているし、これはこれでいいアルバムだな、と思います。
投稿: 工藤 | 2018/09/15 21:18
工藤さま、トラバをありがとうございます。
対応が遅くてすみません。m(_ _)m
仰っていたように、ECM後の彼は、やりたいことをどんどんやっている感じで。。
なんとうか、反動か?って、ちょっと思ったりしちゃうのですが、
全体にメロディアスで、大自然を感じる悠然と雄々しいサウンドは、やっぱりいいなぁ。
ザ・マーヴェルスは、ギターとスティール・ギターのサポートが好きすぎます。
いぶし銀のヴォーカルも一心同体って、感じで「アメリカの心」を感じました。
投稿: Suzuck | 2018/09/19 08:58
>Suzuckさん
TBどうもありがとうございます。
このアルバムのようなサウンド、実は大好きです。チャールス・ロイドでは2枚目だし。こういう路線も、ひとつの選択肢として、続けて行って欲しいなあと思います。
投稿: 工藤 | 2018/09/19 18:14