The Other Side/Tord Gustavsen Trio
ECMレーベル新譜4日目で一段落。ECMはあと4枚HMVには入荷しているのだけど、組み合わせの関係で今月末か来月初旬になりそうです。早く聴きたい。でも、今日のトルド・グスタフセンのように、ECMらしくて、しかも聴きやすいアルバムが出てくれると、割と何度も聴けるので、それもいいかな、と思います。今年は5月からECMが出ないで、このところ急に大量に出てくるので、ちょっとイレギュラーですけどね。北欧関係だと、エレクトロニクスも使いますけど、派手ではなくて溶け込むような感じの使用方法なので、あまり気になりません。人によってはちょっとおとなしいアルバムだな、と思う人もあるかもしれませんけど。
The Other Side/Tord Gustavsen(P, Electronics) Trio(ECM 2608)(輸入盤) - Recorded January 2018. Sigurd Hole(B), Jarle Vespestad(Ds) - 1. The Tunnel 2. Kirken, Den Er Et Gammelt Hus 3. Re-Melt 4. Duality 5. Ingen Vinner Frem Til Den Evige Ro 6. Taste And See 7. Schlafes Bruder 8. Jesu, Meime Freude - Jesus, Det Eneste 9. The Other Side 10. O Traurigkeit 11. Left Over Lullaby No.4 12. Curves
(18/09/14)Ludvig Mathias Lindemen作が2曲目、トラディショナルが5、8(後半)-9曲目、J.S.バッハ作が7ー8(前半)、10曲目で、他はトルド・グスタフセン作曲。他人の曲もアレンジは彼。相変わらず優しいメロディのサウンドが心地よいピアノトリオ。エレクトロニクスも使ってますが、このくらいなら。ゆるい8ビート的になっても、4ビートにはならないところはいつも通り。オリジナル曲とバッハの曲やトラディショナルとの境目もあまりなく、いつもの彼のサウンドとして聴くことができます。ゆったりだけではなくて、ややメロディ的には速めに鍵盤が動く曲はありますが、やはりドリーミングな点は変わらず。ミステリアスな部分や、静かなところにも美を見いだせるのは、さすがという感じの音の出し方です。タイトル曲の9曲目もいい。
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いつもECMの紹介拝見しています
Tord Gustavsen の深遠であり哲学的でも有り、人間心理の究極の姿を描くが如くの世界は何時も納得のするところです。
久々のトリオですが、やっぱりいいですね。
投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2018/09/15 16:53
>photofloyd(風呂井戸)さん
TBどうもありがとうございます。
個人的にはむしろ分かりやすいピアノ・トリオだなあ、という気もしてますが、この比較的ゆったりした演奏で皆をひきつけてしまうのは大したものだなあ、と思ってしまいます。たぶん今ではECMではなくてはならないピアニストではないかなあ、と思います。
投稿: 工藤 | 2018/09/15 21:38
工藤さま、この秋は本当に豊作せすねぇ。
私、豊作貧乏です。って、意味が違うけど。笑
この重みある静謐さとでもいうのでしょうか、、
やはり、一線を画しますね。
ノルウェーのひんやりした空気が流れ込んでくるような静けさ。秋の夜長にぴったり。
そして、3人の相性がとても良いと感じました。
トラバしますね!
投稿: Suzuck | 2018/09/19 09:03
>Suzuckさん
TBどうもありがとうございます。
この世界は、やはり彼ならではって感じですよね。もう、ECMに登場して長いですけれども、彼のピアノ・トリオも、時々新譜を出してもらって聴いていたいグループになりました。今回はトラディショナルやバッハがあって新機軸なような気もしています。
投稿: 工藤 | 2018/09/19 18:19
工藤さん,こんにちは。TBありがとうございました。
ここのところのECMのリリース・ラッシュは秋の大豊作って感じですが,これも納得の一枚でした。リスナーが期待する音をちゃんと出してくれるところがいいですよね。私は彼の音楽に宗教とのつながりを感じてしまいますが,このピアノ・トリオならば教会で演奏してもしっくりくるかなぁなんて漠然と思っています。
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2018/09/22 14:56
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
今日も4枚のECMを含むCDが出荷されました。これ、届くのが楽しみです。このアルバムはやはりああ、トルド・グスタフセンだと思わせてくれるところへ、バッハやトラディショナル(宗教音楽?)を絡めて来るところなんか、同じことをやっているわけではないということを匂わせておくのが、いいですねえ。
投稿: 工藤 | 2018/09/22 17:24