Temporary Kings/Mark Turner/Ethan Iverson
ECMレーベルの新譜の3日目。このデュオは珍しいなと思いましたが、ビリー・ハートのバンドで、過去2作品ECMに残しているんですね。Ethan Iversonのイメージ自体、こういうところに繊細って当てはまるのかなと思いつつのアルバム聴きだったのですが、さすが、やはり期待通りの繊細なデュオを展開してくれました。まあ、毎回書いてありますが、好みは人それぞれ、これをいいと思うか、退屈と思うかは、やはり聴き手にゆだねられるものと思います。特にマーク・ターナーの個性を考えるとこういう方向に行くのは自然だったのではないのかなあと。でも作曲はイーザン・アイヴァーソンの方が多いんですよね。今回は彼中心か。
Temporary Kings/Mark Turner(Ts)/Ethan Iverson(P)(ECM 2583)(輸入盤) - Recorded June 2017. - 1. Lugano 2. Temporary Kings 3. Turner's Chamber Of Unlikely Delights 4. Dixie's Diliemma 5. Yesterday's Bouquet 6. Unclaimed Freight 7. Myron's World 8. Third Familiar 9. Seven Points
(18/09/25)Ethan Iverson作が6曲(1-3、5-6、8曲目)、マーク・ターナー作が2曲(7、9曲目)、ウォーン・マーシュ作が4曲目。53分ほどの収録。やはりECMらしく、デュオでけっこう繊細なやり取りが続きます。時に現代音楽的に聴こえる場面もあり、これをドラマチックととらえるか、異次元の世界の出来事ととらえるか。耳を澄まして聴いていると、お互いの音を聴きながら、静かに、時に盛り上がりを見せつつ、様々なやり取りを聴くことができます。7曲目はわりと活発。サックスの音色がスマートというか、丸い感じがしているのは抑制して吹いているからなのかもしれません。こういう音も悪くない。4曲目だけはさすがにちょっとジャズっぽいというか、サウンドが違います。繊細であっても、これもインプロヴィゼーションです。
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