Intelsat/Alister Spence/Satoko Fujii
月刊藤井郷子も9月号を迎え、あと3か月。この分なら無事今年12月号まで行きそうですね。このアルバム、「キラキラ」というグループで「ブライト・フォース」(Alister Spenceが参加)というアルバムの録音日と近く、そのデュオ版として出したのだろうと思います。大手通販の説明文では、藤井さんでの「似たようなアルバムがない」そうで、そう言えばなるほど、という音でした、エレキ・ピアノとアコースティック・ピアノがあっても、効果音としての使い方が大部分を占め、エフェクトなどとのバランスも良いです。ゆったりしつつも、フリーの中でも、難易度は高めかな、という気もしてますが、その音にひたると壮大な宇宙の中にいるような気になります。
Intelsat/Alister Spence(Key, Preparations, Effects)/Satoko Fujii(P)(Alister Spence Music) - Recorded September 7, 2017. - 1. Mimas 2. Narvi 3. Telesto 4. Fenrir 5. Paaliaq 6. Dione 7. Methone
4曲目のみAlister Spenceの曲で、他は2人の名前なので、おそらく2人のフリー・インプロヴィゼーション。Alisterの方はキーボードはフェンダー・ローズで、藤井郷子はアコースティック・ピアノ。そこにエフェクト類が入っているので、響きのある、不思議な音がゆったりと飛び交います。ジャケ写から生ピアノの方にも、弦の上に何かを入れてみたりも見え、実験的な要素が大きく、2人で鍵盤楽器を弾いているのに、メロディらしきものはあるものの、やや非イディオム系のフリー・インプロになっています。いわば一種の実験音楽に近いですが、音量を大きくするとまさにそのサウンド宇宙の中を彷徨っている雰囲気が出てきます。時にメロディもありますが、近未来のフリーという趣きがあり電気音楽の割合が高いのも興味深いです。(18年9月15日発売)
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