Wandlungen/Joachim Kuhn
ヨアヒム・キューンのアルバムの過去盤聴き6日目。今日のアルバムはソロ・アルバムです。ほぼ即興演奏だと思うのですけど、61分も収録されている割には、今聴いても全然飽きないですね。ドラマチックな構成になっていて、かなり速いパッセージの部分もカチッとしていて、安心して聴けるというか。まあ、現代音楽的な表現も多いので、あまり聴きやすいピアノとは言えないですけれども。それでも、そのピアノの相性、私とけっこういいですねえ。トリオもいいけどソロもいい、とこの頃(’80-90年代)の彼の演奏を聴いていて思います。やはり感受性の高い時期に聴いていたからなのか、それとも彼のピークがこのあたりだったのかは分かりません。
Wandlungen/Joachim Kuhn(P)(CMP) - Recorded May 1986. - 1. No 2. Snow 3. First 4. Machine 5. Source 6. Wandlungen 7. Pertal 8. Italienische Sonate
全曲ヨアヒム・キューンの作曲のソロ・ピアノ。61分収録。思索的というか、ある程度カチッとしたフリー的(おそらくその場の即興がほとんどを占めると思う)にも現代音楽的にも聞こえるそのアプローチは、難解といえば難解と言えるし、確かにリラックスして聴けるものではないのですが、我が道を行くという感じで、こういうアルバムもたまに聴くといいと思います。誰風の音でもない、キューン自身のそのまんまの素晴らしいテクニックと情熱をピアノにぶつけているので、けっこう聴きごたえがあります。しかも進行が単調ではなくてドラマチックなのもいいところ。ここまで弾ける人はそうはいないでしょう。強いて言えば抽象的な弾き方なのですが、さらに情熱的な感じと冷めた面を持っていて、カッチリとしながら爆発もたまにあります。
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