To The End Of This World/桑原あい ザ・プロジェクト
また新譜が届いたので聴いてみます。桑原あいもVerveから出すようになり、メジャーになりましたね。ダウンロードでの曲ごとの販売を意識しているのか、曲ごとのギャップが大きく、いろいろ混ぜているようなイメージです。非凡さはあるけれど、かえってアップテンポの4ビートで聴かせる4曲目が印象に残ります。和製Rapは、私、あまり得意な方ではないので。ジャズの今後を見据えるということで、こういうアルバムがどう評価されるのか、私には歳を取り過ぎた感じもあるのですけど、ハッとするような表現は随所に詰まっています。個人的には構築感のある曲もいいなあと思います。気になる方は聞いてみて下さいということで。
To The End Of This World/桑原あい(P、Key) ザ・プロジェクト(Verve)
To The End Of This World/Ai Kuwabara(P, Key) The Projest(Verve) - Released 2018. 鳥越啓介(B on 1-2, 6-10)、千住宗臣(Ds on 1-2, 6, 8-10)、織原良次(B on 3-5)、山田玲(Ds on 3-5)、吉田沙良 from ものんくる(Vo on 3, 5, 9)、梶谷裕子(Vln on 3, 6)、石亀脇子(Vln on 3, 6)、菊地幹代(Viola on 3, 6)、徳澤青弦(Cello on 3, 6)、武嶋聡(As、Ts、Fl on 1-2)、Daichi Yamamoto(Rap on 2)、Ben Wender(Ts on 3-4) - 1. Opening-1 2. MAMA 3. Mother Sea 4. The Error 5. When You Feel Sad 6. Improvisation XV -Hommage A Edith Piaf- 7. Maria 8. 919 9. Love Me Or Leave Me 10. The The End Of This World
桑原あいの作曲または作詞との共作は1-5、8、10曲目。2曲目はラップも入っているし、ものんくるのヴォーカルが入っている曲も3、5、9曲目。ジャズというにはけっこう範囲が広く、例えばザ・トリオ・プロジェクトの時までの割と狭い分かりやすさよりは、広くジャズファン以外にアピールするのでは、と思います。バックのメンバーも、例えばベースならアコースティックとエレクトリック(フレットレス)を使い分けるという風に適材適所のサウンドになっています。弦楽四重奏の入っている曲も3、6曲目にあるし。これが新しいジャズなのか、それともジャズという範囲を飛び越えてしまっているのか分かりませんが、63分の変化に富んだ構成となっています。構築されている構成の部分が目立っているような感じ。1、10曲目が渋い。(18年8月22日発売)
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