From Time To Time Free/Joachim Kuhn, Daniel Humair, J. F. Jenny Clark
ヨアヒム・キューンのアルバムの過去盤聴き7日目。うれしいこのメンバーのトリオのアルバムです。スゴいことをやっているはずなのに、この一体感。聴いた限りでは、チック・コリア、ミロスラフ・ヴィトウス、ロイ・ヘインズの「トリオ・ミュージック」(ECM)を聴いた時の衝撃に近いというか。人によってはフリーに入れる人もいるだろうけれども、私としては、ギリギリのところでこちら側にいると思います。まあ、今聴き直してもスゴいなあ、と思うアルバムはそうざらにはありません。残りを聴くのはもったいないような気もするのですが、まだまだ大量にアルバムコメントを直していかねばならず、早めにその機会が来てしまいます。
From Time To Time Free/Joachim Kuhn(P), Daniel Humair(Ds), J. F. Jenny Clark(B)(CMP) - Recorded April 1988. - 1. India 2. Spy vs. Spy 3. From Time To Time Free 4. Para 5. Sometimes I Don't Remember 6. Cannonball 7. Trio Music 8. Expression
ヨアヒム・キューンの作曲は3-5曲目(3曲目のみユメールとキューン作)、3人のフリー・インプロヴィゼーションは6-7曲目、ジョン・スコフィールド作が2曲目。そして1曲目と8曲目にジョン・コルトレーンの作品を持ってきた強烈なアルバム。ピアノ・トリオでジョン・コルトレーン・バンド並みの迫力あるサウンドが出せるのはなかなかいません。基本はモードなんだろうけど、1曲目など、時にピアノの恐ろしく速いパッセージがあります。基本的に静かでやや不気味な浮遊感のあるバラードの2曲目。フリー・インプロヴィゼーションの曲たちはやはりこの3人ならではで、フリーとは思えない、決められたような構築感と打ち合わせたかのような場面転換がけっこうスリリングです。4ビートで疾走する場面もあるし。けっこう興奮度高し。
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