Dynamics/Joachim Kuhn
ヨアヒム・キューンのアルバムの過去盤聴き9日目。今日はソロ・ピアノのアルバムになりますが、トリオでも割と自由に演奏していることがあっても、さらに自由度が増します。心のおもむくままにフレーズが紡ぎ出されていると思ったら、けっこうハードな局面でかなり速いフレーズを弾きまくるということもありますし。少し抽象的な部分もありますけど、そこが少しマニアックな要因なのかなと思います。ただ心地よいピアノを聴かせるにはとどまっていない人。個人的にはそういうソロ・ピアノ、好きなんですけど、やはりいつも聴いているものではなくて、気が向いた時に取り出して聴くのがいいのだな、と思います。
Dynamics/Joachim Kuhn(P) (CMP) - Recorded June 1990. - 1. Something Sweet, Something Tender 2. Bank Of Memory 3. Chemin De La Source 4. Dynamics For Montana 5. Prince Of Whales 6. Tender Mercies 7. I Don't Want To Know
1曲目がエリック・ドルフィーの曲、5曲目がデイヴ・リーブマンの曲で、他はヨアヒム・キューン作曲。曲の取り上げ方も面白いですが、トリオに比べて思索的な演奏が多めです(ハードな部分も割とあります)。アプローチは違いますが、リッチー・バイラークのソロと比べるのも面白いかも。1曲目もゆったりと、時にフリー的なフレーズになりながら指のおもむくままにピアノを弾いている感じ。それをどうとらえるかは各自に判断にゆだねます。55分間、ひたすらフリーとの境をさまよいつつ音が紡ぎ出されていますけど、基本的には彼のピアノは硬派なのだと思います。フレーズは速くてもドシャメシャにならずにクラシック的に聴こえるのは、その方面の素養があるからか。5曲目の一部のフレーズのように意外にポップな面もあり。
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