Tributaries/Larry Coryell
ジョン・スコフィールドのサイド参加作の4日目。これは当時流行った、アコースティック・ギターでの演奏のアルバムです。CDの発売が’90年だったせいか、CDの収録時間をめいっぱい入れるために、ラリー・コリエルの別アルバムの一部を終わりに付け足してますけど、今考えると、これはいらなかったかなあと思います。まあ、そういう時代でしたからね。ライナーに、ジョン・スコフィールドはコリエルからその場でアコースティック・ギターを借りての録音だったということが書いてありますが、スタジオでいきなりアコースティックだったんでしょうか。それにしてはいい録音を残しているんですが。
Tributaries/Larry Coryell(G)(Novus) - Recorded August 17 & 23 and September 17 & 19, 1979. John Scofield(G), Joe Beck(G) - 1. The File 2. Mother's Day 3. Little B's Poem 4. Zimbabwe 5. Solo On Wednesday 6. Thurman Munson 7. Equinoz 8. Alster Fields 9. April Seventh 10. Medley: Song For My Father/Sister Sadie 11. Copenhagen Impressions 12. Variations On A Theme
3、7、10曲目がジャズメン・オリジナルで、他はラリー・コリエルの作曲ないし共作。アコースティック・ギター3人の演奏です。当時はアコースティック・ギターの演奏がけっこうはやりました。ジョン・スコフィールドは当時アコースティック・ギターを弾いたのが珍しかったので貴重な一枚。ジャズっぽいインプロヴィゼーションが少ないため、ジャズと言って良いのかどうか分かりませんが、ギターらしい側面のある演奏はけっこう魅力的ではあります。3人のギターが絡み合って、アレンジしてある部分のアンサンブルとかもキマッているし、あっさりとしたサウンドの印象とは裏腹に、けっこう速いフレーズもあって、聴いているとスリリング。バラードも良し。9曲目以降はラリー・コリエルのソロLP「ヨーロッパの印象」のB面。こちらはソロ。
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工藤さん,こんにちは。
本作も廉価版で出てしまう日本て凄いマーケットだと思ってしまいますが,それはさておき,このアルバム。丁々発止って感じではないですよねぇ。どうもスリルに乏しいというか,なんでこの3人?って気もしますし。
私の記事にも書きましたが,ちょっとOvationの音が辟易とするぐらい出てくる感じなのは時代を感じます。
ということで,私の方はややネガティブな印象の記事ですが,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2018/07/29 18:18
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
ライナーにもありましたけど、ジョン・スコがレコーディングでコリエルからアコースティック・ギターを借りて臨んだ、とあったので、ジョン・スコは少なくともアコースティック・ギター初心者だったかも? ということで、ブームに乗って作ってみました的なところはあったのかもしれません。個人的にはギター・ミュージックとして聴けば、こんな感じかな、というのはありましたけど、比較するとコリエル&スティーヴ・カーンの方のアルバムの方が良かったかな、という気もしています。
投稿: 工藤 | 2018/07/30 14:06