Mizu/Satoko Fujii - Joe Fonda
月刊藤井郷子の7月号が出ました。もう制作的には12月分まで手を打ってあるはずなので、今年に限りの12月連続CD発売は、達成するでしょうね。それにしても、毎月1枚とはかなりのハードスケジュール。今回の1枚はベースとのデュオ(このメンバーでは2枚目?)なので、けっこう期待していました。予想通りというか、割とハードなフリー・インプロヴィゼーションが展開していて、個人的には好きな1枚です。管楽器が時々はいっているような気もします(ジョー・フォンダがフルートを吹いているとのことでした)が、クレジットを見てもちょっと分からず。それにしても、音的にも生々しく、ピアノもベースも普通の表現の枠を超えて演奏しているので、そう言った音的な再現度を確かめるアルバムとしても興味がわきました。
Mizu/Satoko Fujii(P) - Joe Fonda(B, Fl)(Long Song Records) - Recorded October 13 and 14, 2017. - 1. Rik Bevernage 2. Long Journey 3. Mizu
3曲とも2人のフリー・インプロヴィゼーションと思われる。藤井さんのアルバムでは、小編成の場合、ベースレスのことが多いのですが、今回はその逆を行って、ベースとのデュオです。このデュオでは2枚目かな? ゆったりしたところから2人の丁々発止のスピードが速いやり取りのところまで、幅広くトンガった表現を聴くことができます。3曲で57分と長く、けっこう長い試合が続きますけど、ピアノ対ベースということで、変化に富んでいるスポーツ観戦といった趣き。音的にもベースの弦をはじく音その他、けっこう生々しいのがいい。かなりバリエーションに富んだ音の出し方をします。なじみやすいメロディがほとんどなく、かえってそれが心地良いです。3曲目のタイトル曲はさすがに「水」の流れていくドラマのイメージがします。(18年7月21日発売)
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