Hip Seagull/Terumasa Hino
ジョン・スコフィールドのサイド参加作聴き2日目。このあたり日野晧正のバンドに参加していた頃で、2枚連続の日野のアルバムということになってしまいました。前作はジャズですが、このアルバムはファンクで、やはり時期的にある程度のマイルス・デイヴィスの影響もあるのかなあ、というサウンドです。もちろん日野流にはなっているけれども。もうこの演奏も’77年の録音なんですね。やはりファンク系統だと音を聴いていて、なるほどこのあたりの年代か、と分かってしまうのも、時代性を感じさせますけど。今となってみれば、ちょっと地味かなという感じもしますが、随所にカッコいい演奏が詰ってます。
Hip Seagull/Terumasa Hino(Tp)(JVC) - Recorded August 10-11, 1977. Kohsuke Mine (Ts, Ss), John Scofield(G), Mikio Masuda(P), Clint Houston(B), Motohiko Hino(Ds on 1), George Ohtuka(Ds on 2-4), M'tume(Per), Kimiko Kasai(Vo on 3), Tawatha(Vo on 2) - 1. Hip Seagull 2. This Planet Is Ours 3. Fall 4. Life Trip
1曲目のみ日野晧正作曲で、他はジャズメン・オリジナル。特に3曲目はウェイン・ショーター作曲。1曲目を聴いていて、何となく当時のマイルス・バンドのサウンドを連想してしまいました。コード一発の8ビート、そして途中にアップテンポの4ビートが入るスリリングな展開。メロディアスなフュージョンや静かな曲もあり、4曲とも傾向は違いますが、何を演奏しても日野らしさが出ています。ややメロウで浮遊感のあるファンクの2曲目は、コーラスも入って、なかなか幻想的な感じ。ショーターの3曲目は、独自のアレンジながら、コーラスも入って幻想的な感じが良く出ています。ジョン・スコフィールドはこの曲で個性的な長いソロをとっています。そして、クリント・ヒューストン作のアップテンポのラテン・ビートで勢いよく進んでいく4曲目。
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