Hi-Fly/Karin Krog & Archie Shepp
カーリン・クローグの過去盤聴き6日目。彼女のアルバムで最初に聴いたのは、デクスター・ゴードンとのアルバムでしたが、あちらはサックスが朗々と唄うのに対して、今日のアーチー・シェップとのアルバムは、音の洪水でせまってくるという、驚きのアルバムでした。しかもバラード系の曲が多いにも関わらず、です。全6曲のヴォーカル曲なのに収録時間が48分台というのも、楽器演奏の部分が長いためでしょうね。5曲目のタイトル曲は13分台もあり、その大部分がヴォーカルではない、いわゆる間奏(と言っていいのだろうか)の部分なので、もうサックスが押し寄せてくる感じではあります、他の楽器のソロもありますけれどもね。
Hi-Fly/Karin Krog(Vo) & Archie Shepp(Ts)(Polydor) - Recorded June 23, 1976. Charles Greenlee(Tb), Jon Balke(P), Arild Andersen(B), Beaver Harris(Ds), Cameron Brown(B added on 2) - 1. Sing Me Softly Of The Blues 2. Steam 3. Daydream 4. Solitude 5. Hi-Fly 6. Soul Eyes
アーチー・シェップとのアルバム。静かな曲でも、ヴォーカルに合わせてオブリガートをやたら吹きまくり、音数も多いのですが、それでいてヴォーカルを邪魔せず、かえって盛り上げてしまうサックス。さすがシェップ。このあたりのバランスは絶妙です。1曲目のみカーラ・ブレイ作曲、カーリン・クローグ作詞で、2曲目はシェップの作曲。他は ジャズメン・オリジナル。1曲目を聴くと、バラードなのにサックスの音数の多さにはビックリしますが、クローグのヴォーカルも、ある程度冒険的な選曲を選んだということで、相変わらずチャレンジングな姿勢。曲のみの演奏の長い曲も目立ちます。けっこう味わいのある曲が並んでいるけど、結局個性と個性のぶつかり合いという感じ。4曲目はデュオのみでの演奏。5曲目は4ビートの曲。
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