Decoy/Miles Davis
ジョン・スコフィールドのサイド参加作6日目。どうしても彼の経歴をたどる上では避けることのできないマイルス・デイヴィスのバンドに参加したこと。リーダー作ではグラマヴィジョンに移籍したあたりで、ここらへんで彼の演奏ががらりと変わるんで、よほど影響が大きかったのだなあ、と思わせます。私の持っているこのCD、’84年発売で、リアルタイムに買っているので、マイルスバンドのリアルタイムはこの辺からだと思います。ライヴ・アンダー・ザ・スカイで、実物の演奏も複数回観てますし。このハードなファンクをもう35年近くも前に演奏していたのはスゴいことですね。有名なアルバムを紹介するのはなかなか難しい。
Decoy/Miles Davis(Tp)(Sony) - Recorded June - September 1983. Mino Cinelu(Per), Al Foster(Ds), Robert Irving III(Synth), Darryl Jones(B), Branford Marsalis(Ss), John Scofield(G), Bill Evans(Ss) - 1. Decoy 2. Robot 415 3. Code M.D. 4. Freaky Deaky 5. What It Is 6. That's Right 7. That's What Happened
1-3曲目はRobert Irving IIIの作曲ないしマイルス・デイヴィスとの合作、4曲目がマイルス・デイヴィス作、5-7曲目がジョン・スコフィールドとの合作。ジョン・スコは1、3、5-7曲目に参加。ギターのフレーズのとんがり具合が際立ってきたように思います。今聴いても音使いが斬新かつポップで、全然古くありません。昔ははっきりいってアルバム全体のサウンドが良く分かりませんでした。ブランフォード・マルサリスも1、3、6曲目に参加。1曲目から、特にボトムが硬派で、カッコイイんだけど構造がすぐつかめないようなカッコ良さがあります。これが’83年の録音だとは。このバンド特有の先進性といいトンガリ具合があって、マイルスももちろん光ってます。ミステリアスでドリーミングな4曲目。5-7曲目はこれぞジョン・スコ節。
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Decoy Miles Davis(Columbia) 復帰後のMiles Davisのアルバムでどれが好みかと言われれば,We Want Milesは別格にして,私はこのDecoyというアルバムが結 [続きを読む]
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工藤さん,こんばんは。怒涛のジョンスコ・レビューですが,私もジョンスコは結構聞きますので,コメントも増えちゃいますねぇ(笑)。
このアルバムについても,私がブログに記事をアップしたのは10年以上前ですが,今でもよく聞きます。特にLPで言えばB面の3曲は実にいいですよねぇ。その後半の3曲はMilesとジョンスコの共作ですもんねぇ。よほど相性が良かったと思わざるを得ません。
ということで,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2018/08/05 19:20
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
リアルタイムで聴きだしたのは、確かこのアルバムからですが、私の場合、自作の「You're under arrest」の方を聴いた割合が高かったように思います。まだジャズ初心者の頃だったので、このカッコいいファンクネスがあまり理解できてなかった可能性もありますね。でもジョン・スコとの関連で聴きだしてから、なるほど、と納得したような記憶があります。
投稿: 工藤 | 2018/08/05 21:35