サー/デヴィッド・マシューズ、エディ・ゴメス&スティーヴ・ガッド
デヴィッド・マシューズ・トリオのアルバムの久々の発売です。しかもメンバーがスゴい。でも、昔のような丁々発止の演奏ではなくて、もう年齢も年齢だし、落ち着いてリラックスしてい聴けるピアノ・トリオのジャズという感じになっています。でもこういうアルバムもなかなかいいなあ、と思うようになっているのは私も年齢を重ねている証拠かな? 音質にも気を使っているアルバムですけど、マシューズのメロディアスで自然な流れのピアノは、なかなか。マニアよりはジャズに入ってきた人向けかな、という感じですが、元々のマンハッタン・ジャズ・クインテットもそうやってジャズのすそ野を広げてきました。これはこれでいいと思います。
サー/デヴィッド・マシューズ(P)、エディ・ゴメス(B)&スティーヴ・ガッド(Ds)(Paddle Wheel)
Sir,/David Matthews(P), Eddie Gomez(B) & Steve Gadd(Ds)(Paddle Wheel) - Recorded March 17, 2018. - 1. Come Rain Or Come Shine 2. Sir, 3. I Love You 4. Stella By Starlight 5. A Felicidade 6. 'Round Midnight 7. Get Over It 8. Comin' Home Baby 9. The Meaning Of The Blues 10. See You Again
デヴィッド・マシューズ作はタイトル曲の2曲目、7、10曲目。相変わらず音数の多くないピアニストではあるけれど(右手の不自由さによる)、そんなことを考えないでも、けっこう自然なスウィング感をメロディとコンピングを交互に組み合わせて出しています。大御所が集まったトリオの演奏でも、もう達観の境地というか、円熟味を増しているし、リラックスした演奏を聴くことができます。2曲目は8ビートのファンクな仕上がりで、3人のソロも多め。やや渋めのスタンダードかと思う4ビートの7曲目、これまた美しいメロディのバラードの10曲目。技巧的にどうこう言うよりも、雰囲気重視でここまでやってくれると、逆にけっこう楽しめます。そういう意味ではジャズに入りたい、あるいは入ったばかりの方たちの方が向いているかも。(18年6月6日発売)
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