ユートピア/山中千尋
山中千尋の新譜が出ました。このアルバムには、このジャケットのものはDVDが付いているのですが、取り合えず、それを割愛してCDだけを聴いていきます。山中さん、こう見えても聴くときの体力を要するのは大西順子さんにひけをとらないくらいガンガン来ます。変拍子もバシバシあるし、逆にこういう面があるから人気があるのかな、とも思えます。トリオの調子もけっこういいので、聴いていて楽しいですし。今回はクラシックアレンジの曲が多いですが、見事に山中ジャズになってしまってますね。ちょっと寄り添うくらいなら、この方が爽快でいいかも。まあ、人気のピアニストなので、私がどうこう言うよりは、まず聴いた方がいいかもですね。
ユートピア/山中千尋(P、Synth、Key、Org)(Blue Note)
Utopia/Chihiro Yamahnaka(P, Synth, Key, Org)(Blue Note) - Recorded April 2018. YOshi Waki(B), John Davis(Ds) - 1. Utopia 2. La Piere D'une Vierge 3. Mambo -From West Side Story- 4. Rhapsody In Blue - Strike Uo The Band 5. Le Cygne 6. Piano Sonata No.4 7. Orchestral Suite No.2 -Badinerie - Ricochet 8. Arpeggione Sonata 9. I Loves You, Porgy 10. Shinda Otoko Nokoshita Nakama - Hope For Tomorrow 11. Hungarian Dance No.5 12. Songs My Mother Taught Me
山中千尋の作曲は1曲目、7曲目後半、10曲目後半で、他はクラシックを中心に、現代音楽やスタンダード、映画音楽などもあって、多彩な演奏。クラシック等のアレンジは全て山中。相変わらずパワーのある曲が多く、クラシックに寄り添って、というより山中節でゴリゴリと押していくのが爽快。そのパワーはオリジナルの1曲目にも表れていて、変拍子もあります。楽器もピアノだけではなく、フェンダー・ローズ、シンセサイザーやハモンドオルガンを使っていて、必ずしもオーソドックスな演奏にこだわっていないところもいい。クラシックがここまでゴキゲンになってしまったら、誰でも聴いてしまうだろうな、という曲調。他でも変拍子の曲が随所にあり。6曲目はやや静かでもフレーズ的に盛り上がる。でも本当のバラードは9曲目に。(18年6月20日発売)
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