Parallel/Jean-Michel Pilc
当初1か月近く前が入荷日だったのになかなか入荷せず、届いたと思ったら日本語のオビ付きでした(ただし解説書は着いてないので、輸入盤国内仕様とも言えない)。さすがジャン=ミシェル・ピルク。短い曲でのCD1枚目と、長い曲のCD2枚目で、いずれもソロ。両方合わせると演奏時間は130分ほどになります。途中で演奏しながら口笛を吹いたりするところもあって、なんだこの余裕は、と思わせますけど、ソロ・ピアノ好きには格好の1枚(2枚)かもしれません。次から次へとフレーズが浮かんでくるのは見事だし。おそらくは即興演奏に近いものだと思いますが、よくアイデアが尽きないこと。
Parallel/Jean-Michel Pilc(P)(Challemge Records)(輸入盤) - Recorded [CD] January 29, 2018. [CD2] July 25, 2017. - [CD1] 1.Idea Please - One 2. Minor Issue 3. Footprints 4. Shooting Star 5. Idea Please - Two 6. Days Of Wine And Roses / Someday My Prince Will Come 7. Enescu 8. Idea Please - Three 9. JPJ 10. IWP Blues 11. Idea Pleased - Four 12. Liza 13. Homecoming 14. Idea Please - Five 15. Your Lullaby 16. Words 17. Idea Please - Six 18. The Girl From Ipanema 19. Three For Two 20. Idea Please - Seven 21. My Beautiful Flower Is Pink 22. Idea Please - Eight 23. Mr. R.B. [CD2] 1. Cells Part I 2. Parallel 3. Like Someone In Love 4. Cells Part II
(18/06/29)CD1が短い曲の連なりの、CD2が長い曲の、それぞれピアノ・ソロ。即興演奏の題材的に使われている感じが強いけど[CD1]の3、6、12、18曲目はスタンダードやジャズメン・オリジナルで、21曲目はLily Pilc作となっています。相変わらず自由奔放なピアノで、他人の題材の曲もメロディを借りているだけという印象の曲も。時に口笛なんて出たりして、けっこうリラックスして得音しているんだな、と思います。短い1枚目と、ちょっとドラマチックで長い曲の2枚目という対比も面白いけど、それぞれ60分以上あるので、けっこう大作にはなっています。ソロ・ピアノは彼の得意な演奏方法のひとつで、あまり枠にとらわれない(それでいてフリーでもない)弾き方にひかれる人は多いんじゃないかと思います。なかなか。
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気の向くままにピアノを奏でていたらできてしまったような感じですかねぇ。
そういう意味で、2枚めの抒情的な演奏より1枚めのほうが変化に富んでいて、Jean Michel Pilcらしいと感じていますが、
実は、2枚めが、新しい表現の幅を拡大しているということなのかもしれないですね。
もう、10年以上聴き続けていますが、まだまだいつまでも次作が楽しみな存在です。
TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64565104.html
投稿: oza。 | 2018/08/06 06:22
>oza。さん
コメントどうもありがとうございます。
本当にソロ・ピアノ、引き出しが多い人ですよね。普通なら1枚でも大変なのに、短編集の1枚目と、長めの2枚目とを出せてしまえるので。そして、これで出尽くした感が全くなくて、まだまだ先はあるよと示しているように感じるところはさすがです。
投稿: 工藤 | 2018/08/06 17:59