Sung Heroes/Tony Scott
ポール・モチアンのサイド参加作の7日目。ここではビル・エヴァンス最強のトリオの参加が目をひきますが、そのトリオでの参加曲は9曲中3曲のみで、トニー・スコットのアルバムが全体的に地味な印象。エヴァンスは何枚も参加しているはずなんだけど、国内盤でCD化された枚数が少ないのは、そういう事情もあるかもしれません。ところで、先日のエディ・コスタといい、今日のトニー・スコットといい、本棚から探すのが大変だったアルバムです。’98年以前に購入したCDはミュージシャン別、楽器別(必ずしもそうでもない)に並べてあるのですが、奥の列だし、目立たないので苦労しています。でもまだ1枚も見つけ出せなかったものがないのは、ちょっと自慢していいかな(笑)。
Sung Heroes/Tony Scott(Cl, P, G, Bs)(Sunnyside) - Recorded October 28 and 29, 1959. Bill Evans(P on 1, 4-7), Scott Lafaro(B on 1, 3-5), Paul Motian(Ds on 1, 3-5), Juan Sastre(G on 9) - 1. Misery (To Lady Day) 2. Portrait Of Anne Frank 3. Remembrance Of Art Tatum 4. Requiem For "Hot Lips" Page 5. Blues For An African Friend 6. For Stefan Wolpe 7. Israel 8. Memory Of My Father 9. Lament To Manolete
全曲トニー・スコットの作曲。最強のビル・エヴァンス・トリオのメンバーが集まっての初録音だそうです。ただし4人での曲は1、4-5曲目のみ。それにしても、トニーのCDは、ビル・エヴァンスの参加作品が多い割にはなかなか出ないのが残念。空間を生かしたというか、実験的な曲もありますが、思ったほどにはスコット・ラファロが前面に出てきません。バラード的にやや地味な感じではじまる1曲目、クラリネットとバリトン・サックスでの多重録音の2曲目、トニーがピアノで、トリオでの演奏での3曲目、と続いていきますが、やはり静かなタイプの曲が多いです。クラリネットとエヴァンスのピアノでのデュオの6-7曲目、トニーがギターをソロ(多重録音)で弾く8曲目、スパニッシュなギターとの共演の9曲目。ちょっと地味かなあ。
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