Wave
ゲイリー・ピーコックの過去盤聴き8日目。いよいよWaveというグループが3枚出てきますが、このアルバム、もっと早くここで出会えるかと思っていたけど、結局再会まで20年かかってしまいました。やはりこのメンバーでのフリージャズは、ECMのフリー・インプロヴィゼーションとはまた違った意味でいいですねえ。このあたりのアルバムはリアルタイムだったので、自分のジャズ歴のけっこう早い時期からフリーの洗礼を受けていたことになります。これらのアルバムは当時繰り返し聴いてました。まだ手持ちのCDが少なかったので、この時期のアルバムは、今でも内容をはっきりと覚えているものが多いです。
Wave(East Wind) - Recorded October 29-30, 1986. Masahiko Togashi(Per), Gary Peacock(B), Masahiko Satoh(P) - 1. Breeze 2. Valencia 3. Feeling Summer 4. Hello Cherry-Don 5. 2.5 Cycle 6. Spiritual Nature 7. Words Of Bells
フリージャズ。しかも3人が交互にリーダーとなって別々のレコード会社から出した、その1枚目。このアルバムは富樫雅彦が全曲提供。こういう骨のあるアルバムが少なくなってきたと思いつつ。フリーで元気な曲についてはドシャメシャ系ではなく、知的な部分が勝っていて、例えばピアノは、自由な旋律をカチッとしつつも大胆に切り込んでいくことの多い、なかなか印象深いサウンド。おそらくテーマ以外はせーので演奏していると予想されるけど、打ち合わせがけっこう入っているんじゃないかと疑いをかけられそうです。そして富樫はメロディ・メイカーでもあって、フリー的でもメランコリックな2曲目など、スペイシーな感じとマッチしていて、変化に富んでいます。4曲目はベースの高音域の16分音符がミニマル的なドラム・ソロ。
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