Miles Mode/P.M.P.
ポール・モチアン共演参加作の過去盤聴き1日目になります。全部で13枚なのですが、そのうち11枚までは’62年までのビル・エヴァンス関連作なので、ちょっと気が重いです。誰もが知っている有名盤も多いですしね。そういうわけで、その後の’90年代の2枚を先に聴いていきます。奇しくも菊地雅章参加作が5枚連続で出てくる、ということにもなってます。レーベルがソニーだからか、テザード・ムーンから一人ベーシストをマーク・ジョンソンに変更していますね。これでも菊地の個性がかなり強いので、サウンド的にあまり変わったという印象はないのです。こういうアルバムが多かったので’90年代は私にとっては豊饒の年代でもありました。
Miles Mode/P.M.P.(Sony) - Recorded July 14, 1993. Masaaki Kikuchi(P), Marc Johnson(B), Paul Motian(Ds) - 1. Nardis 2. Melancholy Gil 3. Milestones 4. Bye Bye Blackbird 5. My Man's Gone Now 6. 5x3 7. 'Round Midnight 8. Nardis
2、6曲目が菊地雅章作で、他はマイルス・デイヴィス作ないし彼にゆかりのある曲。ベースがゲイリー・ピーコックだとそのまま「テサード・ムーン」ですね。マーク・ジョンソンも神経が研ぎ澄まされた、いわば抽象的な演奏は得意な方で、しかもスタンダードが並んでいて聴く価値はあります。3曲目がアップテンポの4ビートで意外に元気な曲。こういう曲も何曲かあります。メンバーは違えど、1曲目から菊地主導で、内面をえぐり取るような内省的なサウンドでせまってきます。なかなかの緊張感。オリジナルの2曲目の静寂と音使いがやはり集中力を要しているなあ、という感じ。他の曲は、テンポに関わらず内省的な感じが強く、これがジャズを演奏するときの菊地のキャラクターだなと思います。曲によりソロに合わせて唸り声も。
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