Life Time/Anthony Williams
ゲイリー・ピーコックの過去盤聴き3日目。すでに聴いてコメントを手直ししてあるものも多いのだけど、もう少し’60年代が続きます。今日はトニー・ウィリアムスのアルバム。マイルス・バンドでは、かなり自由に演奏していてもフリーの域までは踏み込まなかったのですが、ソロ・アルバムでは飛び越えてしまってますね。まあ、4ビートの部分もあったり、静かな場面が多いので、ブチ切れているというわけでもないんですけど、当時のBlue Noteでのフリーの位置付けってどんなもんだったんでしょう。その後もレーベルでは一定数あるものの、聴いて戸惑った方も多いのでは。今の耳で聴くと、まあ、おとなしめのアルバムだとは思うのですけど。
そう言えば、ホームページの「ハービー・ハンコック」「トニー・ウィリアムス」あたりはまだあまりコメントの手直しが入ってないページです。
Life Time/Anthony Williams(Ds)(Blue Note) - Recorded August 21 and 24, 1964. Sam Rivers(Ts on 1-3), Gary Peacock(B on 1-3), Richard Davis(B on 1-2), Bobby Hutcherson(Vib, Marimba on 4), Herbie Hancock(P on 4-5), Ron Carter(B on 5) - 1. Two Pieces Of One: Red 2. Two Pieces Of One: Green 3. Tomorrow Afternoon 4. Memory 5. Barb's Song To The Wizard
全曲トニー・ウィリアムス作曲。フリー寄りの演奏。みんながフリーに走った時期で、興味深い時代の作品。ゲイリー・ピーコックは1-3曲目に参加で、1、2曲目は、リチャード・デイヴィスとの2人ベース。2人でベースでアルコ奏法をしている部分が印象的。ベース・ソロもありますし、弾かない部分も多いです。1曲目はフリーぽくっても、スペースのある4ビート的な部分も少しあります。サックスとドラムスではじまり、長い静かな展開の2曲目、アップテンポの4ビートで攻めるもピアノレスで自由度の高い3曲目。メンバーは入れ替わるも静かで抽象的なフリー的展開は同じ4曲目。ハービー・ハンコックは4-5曲目に参加。5曲目はトニーは演奏に不参加。抑えられた少しメロディアスな的な表現で、静かながらもセンスが光ります。
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