リンデンバウムより/井筒香奈江
実はこのアルバム、長男がオーディオ試聴会で耳にして、買ってくれと言ってきたもので、聴く前は通常のシンガーソングライター系のアルバムで、オーディオ試聴会でかけたくらいだから、音はいいのかな、とくらいに思っていました。ところが、カヴァーアルバムで、ピアノとベースのみをバックに、まさに声だけの部分もあって、そのヴォーカルが心に突き刺さってきてしまい、慌てて他のアルバムを買ったりしているところです。その音の出し方は、バックのピアノとベースも含めて、ジャズにも通じるところがあります。ひっそりと歌っているのに声のインパクトはけっこうあります。ジャンルではジャズではないのに、珍しく何度も聴いているアルバムです。
リンデンバウムより/井筒香奈江(Vo)(Schop Records) - Released 2016. 藤澤由二(P、Melodica)、谷源昌(B) - 1.氷の世界 2.無意識と意識の間で 3.卒業写真 4.シュガーはお年頃 5.Stay My Blue~君が恋しくて~ 6.時の過ぎゆくままに 7.あんたのバラード Extra Track:8.A Desperate Man
8曲目のみ映画音楽で、他はニューミュージック系や歌謡曲系のカヴァーアルバム。ヴォーカルと、そして控えめなピアノとベース(両者が同時に演奏している部分も多くない)で、しっとりと静かに歌い上げています。その割には声のインパクトが強く、自分のスタイルが出来上がってしまっていて、印象が強いです。この曲がこういう風になるんだ、というのも聴いていて面白い。1曲目のように、盛り上がっていて、ジャズ的なベースやピアノの間奏がある曲もありますが、大部分は静かに進んでいきます。声や音が生々しい。8曲目を聴くと、ジャズ・ヴォーカルをメインとしていってもいいんじゃないかと思うくらい。シンプル・イズ・ベストを地で行っているようなアルバム。オーディオ関係のファンの間では有名らしいけど、はじめて名前を知りました。(16年9月14日発売)
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