In-House Science/Arild Andersen/Paolo Vinaccia/Tommy Smith
ECMレーベル新譜は2日目で一段落。でも4月から5月にかけてもドドッと出そうな気配です。このアルバム、ライヴ収録ですが、マンフレート・アイヒャーの名前はなかったです。持ち込み音源なのかな?前作の「Mira」から2曲ありますが、1曲目を除けばライヴのせいかけっこうフリー度が高くて、激しいところもしばしば。ミックスの関係で少し抑えられている印象はありますが、ECMでここまでやっちゃっていいの、という印象を持つ人もいるかも。でも、ECMでもけっこうゴリゴリのフリーが目立つアルバムもあることはあるので、これがECMサウンドだ、という先入観はあまり持たない方がいいと思います。こういうサウンド、個人的には好物ではありますけど。おかげでアルバムコメントが少々単調かなと、少し反省してます。
In-House Science/Arild Andersen(B)/Paolo Vinaccia(Ds)/Tommy Smith(Ts)(ECM 2594)(輸入盤) - Recorded September 29, 2016. - 1. Mira 2. Science 3. Venice 4. North Of The North Wind 5. Blussy 6. In-House
(18/03/26)ライヴ演奏で、全曲アリルド・アンデルセンの作曲。8-11分台の長めの曲ばかりです。一見自由度が高いようで一体感の強いトリオ。ベース・ソロで静かにはじまり、明るい朗々としたサックスと共になだらかに進んでいく、ドラマ的なものも感じる前作のタイトル曲の1曲目、アップテンポのベースがフリー的に16分音符ではじまり、ゆっくりになったり緩急自在ではあるも、急速調のところも多く、けっこう緊張感のある2曲目、やや速めの6拍子基調で、やはりフリーブロウイング的な色彩の強い3曲目、薄暗い感触の中、語り合いが淡々だったり少し激しかったりゆっくりと進む4曲目、ロック的な8ビートの上を、ベースとサックスは割と自由に演奏していく5曲目、アップテンポとそうでない部分とフリー的に進む6曲目。
« Returnings/Jakob Bro | トップページ | Music Is/Bill Frisell »
「音楽」カテゴリの記事
- 1月28日(土)、大阪中津の Vi-code で16時からライヴをやります(2023.01.24)
「ECMレーベル」カテゴリの記事
- Pier Paolo Pasolini/Land Der Arbeit/Christian Reiner(2022.12.10)
- Tonu Korvits/Robert Schumann/Edvard Grieg/Duo Gazzana(2022.11.27)
- The Recordings/Meredith Monk(2022.11.28)
- Affirmation/Arild Andersen Group(2022.11.19)
「ジャズ」カテゴリの記事
「ECM2551-2600番」カテゴリの記事
- Danish String Quartet/Beethoven/Mendelssohn/Bach/Prism IV(2022.06.05)
- Leos Janacek/On An Overgrown Path/Camerata Zurich(2021.12.05)
- Danish String Quartet/Beethoven/Bartok/Bach/Prism III(2021.03.22)
- J.S. Bach/Sei Solo/The Sonatas And Partitas For Violin Solo/Thomas Zehetmair(2019.11.22)
- Danish String Quartet/Bach/Schnittke/Beethoven/Prism II(2019.10.12)
ぎりぎりのECM的な音なのですが、凄くいいですね。アンデルセンって、こんなに良かったかと瞠目。全てがベースを光らせる曲。なんとなくジャコを思い出しました。
http://kanazawajazzdays.hatenablog.com/entry/2018/04/28/080322
投稿: ken | 2018/04/28 08:05
>kenさん
コメントどうもありがとうございます。
割と激しめの曲が多かったですよね。けっこうカッコいいと私も思ったので、印象に強く残ってます。こういうのもECMで出るんだなあと。
投稿: 工藤 | 2018/04/28 10:10