Provenance/Bjorn Meyer
ECMレーベル新譜聴き2日目。今日はベーシストのソロアルバムです。とは言うものの6弦エレクトリック・ベースとアコースティック・ベース・ギター(ギターの形状をしたベース)で、多重録音の部分もあるし、音域がちょっと上なので、あまりベースのソロアルバムという音ではないです。もっとカラフル。でもやっぱりECMから出したので、音響系というか、そういう方向性の音が出ています。好きな人は好きだろうなあ、と思わせる内容ですけど、好みははっきりと分かれると思います。まあ、ベースのソロアルバムを出してしまうあたりやはりECMだなあ、と思ってしまいますが。個人的には癒されるし、割と面白いアルバムだと思ってます。
Provenance/Bjorn Meyer(B)(ECM 2566)(輸入盤) - Recorded August 2016. - 1. Aldebaran 2. Provenance 3. Three Thirteen 4. Squizzle 5. Trails Crossing 6. Traces Of A Song 7. Pendulum 8. Banyan Waltz 9. Pulse 10. Dance 11. Garden Of Silence 12. Merry-Go-Round
(17/09/19)11曲目のみAsita Hamidi作(全曲この人に想いを寄せてというのがテーマ)で、他は全曲Bjorn Meyerの作曲。6弦エレクトリック・ベースとアコースティック・ベース・ギターとあるので、ギタータイプのベースを使用していると思う。ニック・ベルチュのRoninのメンバーでもあったよう。多重録音の曲もあって、出てくる音は音響系や、ミニマル系な、静かな演奏が多いけれと、曲によっては、Roninよりははっきりとしたメロディが出ている曲もあります(3、6-7曲目)。4曲目はフリー的な部分もある、やや激しさを持った曲。メロディよりはアルペジオでのコード(?)の変化で語り掛ける曲(5、8曲目)もあります。ギターの曲のような10曲目。しっとりとした11曲目。一部の曲を除いて、やはり環境系という言葉が似合います。
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工藤さん,こんにちは。
このアルバム,ベース・ソロということで,ついつい身構えてしまいますが,聞いてみれば良質のアンビエント・ミュージックだと思いました。こういうサウンドって結構好きな人が多いのではないかと思いますね。そうでもないか(笑)。
ということで,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2017/09/24 12:52
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
やはりこういうベース・ソロのアルバムを作ってしまうところがECMらしいですよね。難解なフリーに行かなくて良かったと思います。エレクトリックの方が6弦なのも、幅を広げていますし。
投稿: 工藤 | 2017/09/24 13:19
工藤さま、トラバをありがとうございました。m(_ _)m
残響を効かせ、ミニマルなフレーズを繰り返しながら、1音1音を大事に響かせる、、
静かな心落ち着く夜の音風景でした。
好きです。
投稿: Suzuck | 2017/10/10 17:59
>Suzuckさん
TBどうもありがとうございます。
ベースだけで、しかも多重録音も交えて効果的なサウンドを伝えていると思います。自分にとってもなかなか面白いなあ、と思わせるアルバムとなりました。
投稿: 工藤 | 2017/10/10 19:05