ネコ/ガトーリブレ
藤井郷子さん関連のアルバムの3枚目。ライナーを読むと、このバンドは田村さんがリーダーだそうです。以前から味があっていいバンドだな、と思ってましたが、当初のメンバーだったベーシストとギタリストが亡くなり、それは非常に残念なことなんだけど、代わりにトロンボーンが入って、同じような味を違ったサウンドで出しているような気がします。ハードではないし、哀愁もあっていいし、親しみやすさという点ではあると思いますが、それでも、トランペットで猫の鳴き声というか、音を表現してみる場面もあったりと、全く別な路線でもないのだな、とも思ってみたり。メンバーは代わっても、続いてほしいですね。
ネコ/ガトーリブレ(Libra Records)
Neko/Gato Libre(LIbra Records) - Recorded August 18, 2016. Natsuki Tamura(Tp), Yasuko Kaneko(Tb), Satoko Fujii(Accordion) - 1. Tama 2. Momo 3. Mii 4. Hime 5. Yuzu 6. Tora
全曲田村夏樹の作曲で、ここでこの3人のメンバーに。ここでは藤井郷子はアコーディオンを弾く。ライナーには「淡々と、盛り上がることもなく、切ないかもしれないメロディーを紡ぎます」との説明があり、なるほど。ハードなフリージャズではなく、メロディ的なフリーに近くても、ちゃんとしたメロディを紡いでいって、曲としては親しみのある感じ。楽器で猫の鳴き声的な音の部分も。ちょっとした楽譜の断面があり、説明もなく曲が成立しているそうで、そういう意味でけっこうスゴいことなんだけど、本当に淡々と進んでいきます。ここには6匹の猫のジャケット写真と6匹の猫の名前がタイトルになっていますが、そういうことを関係なしにこういう哀愁の世界にどっぷりとハマってみるのもいいかもしれない。45分の切ないメルヘンの世界。(17年6月10日発売)
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