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2017年2月の記事

2017/02/28

X-Bar Trio/Makoto Kuriya

Kuriyaxar
リマスター盤を続けての紹介ですが、実は仕事の繁忙期が佳境を迎えて、新譜が3枚手元にあるも聴けない状態なのもあります。また今回のリマスター盤たちはブログ紹介より前の時期の当初発売なので、改めてここで紹介するという意味合いもあります。やはりクリヤマコトの当時のアルバム群から、私はけっこう強い影響を受けていて、これはピアノ・トリオだし、今聴いても全然古くないアルバムなので、やはりすごい人だと思いました。それにしてもキングレコードは日本人ミュージシャンでいい録音を多く残してますね。ある時期からそういうジャズの録音がかなり減ってしまったのはちょっと残念ですけど。


X-Bar Trio/Makoto Kuriya(P)(Paddle Wheel) - Recorded April 25 and 26, 1992. James Genus(B), Masahiko Osaka(Ds) - 1. Survival Suite 2. In And Outs 3. Harvest Road 4. Justice 5. Love And Dedications 6. Here Comes The Bad Boy 7. Moon Dog 8. X-Bar Fantasy

ピアノ・トリオのアルバム。そこには通常のピアノ・トリオのサウンドを超えようとしている新しい何かがあります。最初から最後までピアノを堪能。全曲オリジナルで独特の香りですが、メロディ・メイカーとしての面も見逃せません。16ビート複雑系、といった感じの1曲目は彼らしくスリルがあふれます。サイドメンも素晴らしい。2曲目はタイトル通りの曲。3曲目は涙が出るほど美しい。曲として確かなものを感じる4曲目、メロディが美しいラテン・ビートの5曲目。オーソドックスの曲のようでいてメロディなどがけっこう複雑な6曲目、やはりメロディアスな美しいバラードの7曲目。そして8曲目は軽快なノリで締めくくります。大坂昌彦のドラミングがうまく全体のサウンドにハマッています。さすが今注目のドラマー。 (15年12月9日発売)

2017/02/27

The Baltimore Syndicate

Baltimore
紙ジャケ初期の20世紀末ごろの時代はそれに伴いリマスターが紙ジャケで出たので、また音質の変化が分かりやすかったので、けっこう買った記憶があります。が、すぐに飽きて、その後はリマスターになったからといって買い増しや買い替えはほとんどしていないです。KENSOのBOXぐらいかな? 昨日たまたま川崎のタワーレコードへ寄る時間があったので、眺めているうちにクリヤ・マコトの初期作品群がリマスター廉価盤で何枚か発売されているのを発見。自分の日本の現代ジャズ(当時)の原点的な意味合いもあるので、とりあえずそこにあった3枚を購入して、足りない1枚は通販で注文しています。今回は買い増しですかね。久しぶりに聴いてみました。


The Baltimore Syndicate(Paddle Wheel) - Recorded November 8-9, 1989. Alex Norris(Tp), Steve Wilson(Ss, As), Gary Thomas(Ts, Fl), Makoto Kuriya(P), Dave Pellow(B), Billy Drummond(Ds) - 1. A Colored Fluctuation 2. Sala Uno 3. Horizon Of West Virginia 4. Siamese Floating Castle 5. You Don't Know What Love Is 6. Triclinium Suite 7. Everything Happens To Me

リーダーはクリヤ・マコトで、実質的には彼のリーダー作。彼のオリジナルが7曲中5曲を占めています。非常に複雑で知的な曲が多いのが特色。それをやってのけるミュージシャンのプレイも圧巻です。3管フロントですが、個人的にはゲイリー・トーマスの参加に注目。1曲目でいきなりパワー全開。2曲目も不思議で心地よいのですが、細かくは分析不能。楽譜にすると難しそうだけど非常に美しい3曲目、目まぐるしいコード進行の4曲目。6曲目の邦題は「三層構造組曲」。メロディーだけで6ページの組曲だそうです。スゴい。 聴いていると以外にすんなり耳に入ってきます。5、7曲目のスタンダードでホッと一息、と思ったら時々押し寄せてくるソロのフレーズで耳が離せません。ゲイリー・トーマスは5曲目が特に渋い。 (15年12月9日発売)

2017/02/26

今日の長男との楽器談やり取りその他

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昨日の私のスタジオ練習音源を横で聴いていた長男、ベースの音が埋もれている、とのこと。アッシュボディのMoonベースとアンペッグのベースアンプだと相性悪いんだよなあ、と、彼はベース弾くのをやめたはずなのに、おもむろにMoonのベースを取り出し、私のHARTKEのベースアンプにつないで、これだとグライコを400Hzあたりの山にすると中音域が良く出る、とか、説明。

ついでに、先日買ったAtelier ZのDAL-4も試奏して、これは中音域出てるけど、スラップはちょっと落ちるし、これあんまり好きじゃない、とか、中が空洞になっている(実は自分はそれに懐疑心を持っていた)とか、割と的確に説明していきます。プリアンプの音が他より大きいとか。

最後に私が若い頃買ったFenderのJazz Bass(EMGのピックアップをつけてアクティヴに改造。アッシュボディ)を取り出し、これが指引きでもスラップでも一番バランスのいい音出すんだけどなあ、と聞いてみると、なるほどっていう感じです。ただ、弱点はネックが弱くなっていることと、ジョイントが3点止めなので、クイっと力を入れるとネックが横に曲がるので、第一線を退いてます。

音楽の演奏って、耳の良さが大事だなあ、と思ったけど、本人はもうやる気がないのは、ちょっと残念。演奏する方も、聴く方も、若いのに評価軸があって的確に表現できるのが、うらやましいくらい。

(追記)Fender Jazz Bassについては後日談(というより当日談)があります。

今日の午後、Fenderのジャズベ、川崎の山野楽器にリペアに持っていきました。昔はFender Shopだったのですが、山野楽器が代理店ではなくなってしまったとのこと。ただ、今でもFenderのリペアは強いです。2-3週間の入院とある程度の出費を覚悟していたのですけど、見てもらった結果、ネックの横ズレはボディとネックをつなぐネジをきっちり締めることで、無くなりました。ついでにトラスロッドも余裕があることを確認してもらい、弦高調整までしてもらいました。ネックも弱いことはないようでしたし。それでそのまま持ち帰りでき、無料でした。何だかラッキー。重いけど、ライヴで使う候補のベースが一つ増えたのはうれしい誤算かも(笑)。

2017/02/24

ホームページ黎明期からの書籍・雑誌媒体との関わり

先日車雑誌(車雑誌としてははじめて)の取材依頼が実に久しぶりにあったけど、ホームページ黎明期の’97年8月から開設していると、いろいろな取材やコラム執筆依頼が当時舞い込んだ。やはりホームページ自体が珍しいというところから、こういうことがあったんだと思います。20世紀は私のところはインターネットやモバイルでは小さい事務所としてはすすんでいた事務所でしたが、今では小規模な1人でやっている普通の事務所で、その後事務所関係の取材依頼はたまに来ても断っているという事もありますが。こういう掲載でもお知り合いが増えました。

「マネージメントデータバンク」98年1月号(マネージメント・データバンク株式会社)で 仕事のホームページの紹介文が掲載。 まだホームページのアクセス数が500以下だった頃のこと。

「月刊税理」99年1月号(株式会社ぎょうせい)の「税理士の休日」というコラムに「ジャズとインターネット」というタイトルで1ページほど原稿を書きました。 趣味のことを書くのは筆がはかどります。

「日経ゼロワン」99年8月号(日経ホーム出版社)の特集「私のインターネット活用術 第5回」で、私と事務所の記事が掲載されました。 モバイルが中心の内容でした。

「Z-Press」(S1、S2、S3コース)(株式会社増進会出版社(通称Z会))2000年7月号の「職業人インタビュー」 という特集で、私と事務所の記事が掲載されました。中学生向けの職業紹介のページです。

「月刊SOHOコンピューティング」98年4月号(株式会社サイビズ)と2001年1月号で、私と事務所の記事が掲載されました。 当時は2度も取材されるとは、思ってもみませんでした。

「インターネットでお店やろうよ」(アスキー刊)2001年2月号で、第2特集「はじめての確定申告&売り上げ管理」の監修をしました。 25ページの特集。年末調整の時期と重なって、原稿チェックが大変でした。

「旬刊速報税理」2001年10月11日号(株式会社ぎょうせい)の「事務所経営ひと工夫」という特集で、私と事務所の記事が掲載されました。こちらもモバイルやパソコンなどIT関連が中心の内容でした。

「月刊シリエズ」((株)アックスコンサルティング 旧(株)シリエズ総研)2002年3月号の「ケーススタディ(2)電話」で、事務所と私の紹介記事が掲載されました。内容はナンバーディスプレイ、電話転送、携帯電話の活用などです。

「月刊SOHOドメイン(旧誌名:SOHOコンピューティング )」(株式会社サイビズ)2000年1月号-3月号と、5月号、9-11月号 、2001年8-9月号、2002年1-2、7-9月号、2003年7、10、12月号、2004年7-8月号で、800-1000字ほどのコラムを書きました。

ここからはジャズのホームページ。

’02年10月「レコードマップ2003」(学陽書房)音楽関係の本ではじめて1/6ページの大きさで掲載されました。

’03年2月「経済界」3月11日号((株)経済界)何だかジャンル的に異色なのですが、掲載。SITE SEEINGという特集。

’06年10月「ジャズ批評134号」(ジャズ批評社)「私の好きなジャズ・レコード」依頼原稿だけど読者投稿欄に(誤植だらけ)
これが雑誌媒体との距離を保つきっかけとなってしまう。

’10年7月「ECM catalog」(河出書房新社)トップページのURLがコラム「深い森の人々」に掲載される。(追記)現在はホームページが移転してしまいましたが。

それと、’00年前後まで、昔は電話帳みたいな、ホームページのアドレス集などが何回も発売されていて、それにも事務所もジャズのホームページも両方載り続けてました。今では考えられない本ですが、これも時代を感じますね。

2017/02/22

Caipi/Kurt Rosenwinkel

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うっかりデジパックのジャケットを、ブックレットを反対側から無理に出そうとして、破いてしまった。ショック。それにしても軽く破けてしまうんだなあと思います。EUからの輸入盤です。カート・ローゼンウィンケルの久しぶりのアルバムは、自身による多重録音の多い、ボッサ中心のアルバムになりました。こういうヴォーカル曲の多いサウンドも好きですけど、やはり自分で何もかもやろうとしないで、それぞれのプロに任せた方が良かったんじゃないか、という気もしています。ギター・ソロのところは彼らしい部分も多いのですけど、演奏全体にちょっと素人感というのか、そういうものを感じました。曲はいいんですけれどもね。

(追記3月6日)世間では評価が二分されていることに気がつきました。彼の「ジャズ」の部分が好きな人にはあまり受け入れられず、ボッサの世界が好きだったり彼の「音楽」が好きな人には、かなり評価が高いようです。


Caipi/Kurt Rosenwinkel(G, B, P, Ds, Per, Synth, Casio, Voice)(Razdaz Records)(輸入盤) - Released 2017. Pedro Martins(Voice, Ds, Key, Per), Frederika Krier(Vln), Andi Haberl(Ds), Antonio Loureiro(Voice), Alex Kozmidi(Baritone G), Kyra Garey(Voice), Mark Turner(Ts), Eric Crapton(G), Zola Mennenoh(Voice), Amanda Brecker(Voice), Chris Komer(French Horn) - 1. Caipi 2. Kama 3. Casio Vanguard 4. Summer Song 5. CHromatic B 6. Hold On 7. Ezra 8. Little Dream 9. Casio Escher 10. Interscape 11. Little B

(17/02/22)全曲カート・ローゼンウィンケルの作曲で、歌詞は別な人のものもあり。曲ごとに参加ミュージシャンが代わります(参加曲は割愛)が、基本的にはカートの多重録音と思われます。何となくボッサ的でもあり、ヴォイスもあってパット・メセニー・グループ的な旋律も持っているタイトル曲の1曲目。その後は素朴なヴォイスの曲が続き、バックも音楽的に高度なことをやるというよりは、ポップス的にあまり難しくない演奏の曲が続きます。歌詞のある曲もかなり多いし。ただし、ボッサ的なので、転調や浮遊感のあるメロディなど、曲そのものは複雑なのかも。こういう方面がやりたかったのだろうけど、ギター・ソロもありますが、ギタリストのリーダーアルバムというイメージはあまりないです。エリック・クラプトンは8曲目に参加。

(4月17日追記)来日のライヴがかなり好評のようでした。私は行けませんでしたが。このように、多重録音ではなくてCDでも演奏してもらえれば、たぶん印象はだいぶ違ったものになっていたろうと思います。

2017/02/19

Daylight Ghosts/Craig Taborn

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ECMレーベル新譜聴き3日目で一段落。でも、また1週間後ぐらいに予定通りなら3枚届くので、今年はECM比率がかなり高くなりそう。さて、Craig TabornのECM3作目ですが、彼とChris Speedのフロントで、予想通りうれしいくらい硬派な内容になってます。逆に言えば聴く人を選ぶっていう事にもなりますが。ECMでは一定割合こういうアルバムも混ざっているので、要注意なんですが、私はむしろこういう方面のアルバムが大好き。まあ、旋律的にはフリーのジャンルかもですけど、けっこう構築された面も持っていて、微妙なバランスで成り立っています。やっぱりこれもプロデューサーのちからかな。


Daylight Ghosts/Craig Taborn(P, Electronics)(ECM 2527)(輸入盤) - Recorded May 2016. Chris Speed(Ts, Cl), Chris Lightcap(B), Dave King(Ds, Electronic Per) - 1. The Shining One 2. Abandoned Reminder 3. Daylight Ghosts 4. New Glory 5. The Great Silence 6. Ancient 7. Jamaican Farewell 8. Subtle Living Equations 9. Phantom Ratio

(17/02/19)7曲目のみロスコー・ミッチェル作で、他は全曲Craig Taborn作。ECM的な意味でハードな内容。構築力があってドラマチックな展開の曲が目立つ。比較的カッチリした曲でもフリーの香りがする硬派な曲で、割とガンガンせまる1曲目、出だしが静かで徐々に盛り上がり緊張感を漂わせ、表情を変えていくフリー的な2曲目、どことなく怪しげな旋律で割とゆったり流れていくタイトル曲の3曲目、メカニカルな飛び飛びの音でフリーのような展開の4曲目、幽玄な雰囲気で、タイトル通り静かに進む5曲目、やや活発なビートのあるフリーの雰囲気の6曲目陰鬱さをたたえながら自由にゆっくりと進む7曲目、静けさを通り越して研ぎ澄まされた感のある8曲目、連綿たる音の連なりが叙情的な感じさえするフリー的な9曲目。

2017/02/18

The Invariant/Benedikt Jahnel Trio

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ECMレーベル新譜聴き2日目。このアルバムは今日到着したものです。HMVの方が1か月以上早く、しかも安く入手できるはずだったのが、入荷せずにAmazonに切り替えました。それにしてもこのアルバムも収録時間が45分台。LPでの発売を意識した録音がだいぶ多くなってきています。CDでの再生時間は60分前後がちょうどいいと思っている私は、その分安くして、と思うのですが(笑)。ただ、このアルバムを高くなっても急いで入手しても後悔はなかったです。なかなかいいトリオ。また間隔を置いてでも、このトリオでECM3枚目を出してほしいなあ、と思っているのは私だけではないはず。


The Invariant/Benedikt Jahnel(P) Trio(ECM 2523)(輸入盤) - Recorded March 2016. Antonio Miguel(B), Owen Howard(Ds) - 1. Further Consequences 2. The CIrcuit 3. Mirrors 4. Mono Lake 5. Part Of The Game 6. For The Encore 7. Interpolation One 8. En Passant

(17/02/18)全曲Benedikt Jahnelの作曲。同じメンバーではECM2作目の異国トリオ。素直ではないけれど、すんなりと入ってくる情緒感たっぷりのピアノはなかなかいい感じ。リーダーがドイツ人なだけあって、ヨーロッパ系の非4ビートの演奏なのだけど、それほど内省的という感じでもなく、ガンガン来るわけではないけれど、そんなに静かすぎるほどでもなく、いい雰囲気でピアノトリオを楽しめます。もちろんちょっと冷たさの残るサウンドですが。5曲目は変拍子系ミニマル(?)的なサウンドが心地よい。このぐらいのサウンドで、ちょっと音的に多めなピアノ・トリオというのも、ECMではあまりないので、そういう意味では個性的なのかも。それでいて6曲目のような心が洗われるメロディが出てくるところも。やはり存在感はある。

2017/02/17

My Foolish Heart/Ralph Towner

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ECMの新譜がまた届いています。すいません、このところ忙しくてなかなか聴く時間がありませんでした。聴こうと思うと長男が、同じ部屋で音楽をかけている時もありますし。ラルフ・タウナーの新譜、これも収録時間40分ですねえ。以前は50-60分のものが多かったんですが、LP化するものはLP1枚分を意識した収録になっているので、これもその一環かも。こういう音楽はもっと長く聴きたいなあ、とも思うのですが、ギターソロで表現できる時間というものも聴く方としては考慮に入れなければですね。明るい5曲目は2台で多重録音のようです。ただ、何度でもかけたくなるような、そんなサウンドです。じっくり聴いてもいいし、小音量でかけておいてもいいし。


My Foolish Heart/Ralph Towner(G)(ECM 2516)(輸入盤) - Recorded February 2016. - 1. Pilgrim 2. I'll Sing To You 3. Saunter 4. My Foolish Heart 5. Dolomiti Dance 6. Clarion Call 7. Two Poets 8. Shard 9. Ubi Sunt 10. Biding Time 11. Blue As In Bley 12. Rewind

(17/02/17)4曲目のタイトル曲のみスタンダードで、他は全曲ラルフ・タウナーの作曲。曲数は多いけれど、40分台の収録時間と、1曲あたりの時間が短いですが、クラシック・ギターと12弦ギターのソロで奏でられる曲たちは、叙情的でもあり、空間的でもあり、その世界に引き込まれます。1曲目からその哀愁漂うギターの世界にハマっていきます。オリジナルがほとんどながら、よりメロディアスな方向に来ているのでは。レーベル色に合致した、まっとうながらも不思議な空間が。彼が彼でいつづけることの証明として記録された音。アイヒャーのプロデュースが彼の演奏を独自なものにしています。彼にしてははっきりしている3曲目、イメージ通りの有名曲の4曲目。正直、複雑で2台による多重録音か判別しがたい曲もあり。

2017/02/13

Atelier ZのDAL-4を中古で購入

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今日、たまたま楽器屋の前を通りがかったので(無理やり予定を組んで通りがかったとの説もあるが、真偽のほどは不明)、目指した楽器の中古があるので、試奏させてもらいました。今日はフジテレビの朝のめざまし占いで、乙女座1位「うれしい出来事が次々と起こる日。細かいことはこだわらなくてOK。」なんてことが書いてあったりしましたが、それはあまり関係ないか。実はこのAtelier ZのDAL-4(5弦のDAL-5の時もあったかなあ)は、ずっと前から欲しかったのですが、過去に長男と一緒に行って試奏すると、彼によればフェンダーみたいな音であまり好みではない、とのことで、2回ぐらいパスしています。軽くていいんだけれども。

基本的に指引きが多いし、今実際にはフェンダーを使っていないため、今回試奏させてもらって、指引きだとけっこういいなあという感想でした。まあ、フェンダーから遠くない音だけれども。ただしスラップだとアッシュボディの他機種には負けるかなあ、という気持ちもありましたが、そこはお店の人に弦高を下げてもらって、より気に入った音になりました。中古でも程度がいい割に値段も他よりは低めの設定だったので、お買い上げ。だだ、モデンチェンジ後の現行タイプだそうなんだけど、その割にはシリアルナンバーが古め。まあ、音と軽さ、弾きやすさで決めているので、今やそれはどうでもいいんだけれども。購入時に、サービスで、アトリエ用と、あと他に持っているMoon用のトラスロッド回しをおまけでもらいました。でも、そこがちょっとした問題になっていくのです。

家にあったアトリエもMoonも基本的にはネックがしっかりしているので、弦高をけっこう下げても弾きやすくはなれど、ビビりがそんなにあったりしないんですね。持っている方の2台も帰って早速弦高を下げたら、弾きやすくなってしまいました(笑)。さあ、次のライヴはどれを持って行こう(笑)←イマココ。贅沢な悩みなので、悩むことにしましょうか。前回(ほぼ2年前かな)、もうこれでベースは打ち止め、と言っておきながら、また買ってしまいました。まあ、いいか。で、外見上は結局、Moonの4弦とどこが違うのか、非常に分かりづらくなっています。ナチュラルのカラーが好きなもので。音色や後ろから見た格好は、アッシュトップのアルダーバックなので、全然違うんですけれどもね。


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(追記2月23日)中古のベースは、割と程度が良くても、新品の販売価格の5-6割で買えるから、チョイキズや擦り跡があって新品にこだわらなければお得な買い物だけど、時にあれっ?という事がある。DAL-4のブリッジの弦高調整のネジが、ちょいと長いのです(写真)。同型式のブリッジ一式交換しても3千円台で取り寄せられるからいいけど、今のところ、目障りだというだけで、弾くのにじゃまになってないから、放っておくかもしれないです。

(追記’18年1月)長男が全く弾かなくなったためと、自分にしっくりこないところがあって、整理の意味合いもあり、買取に出しました。ちょっと短かったかな。

2017/02/12

Somehow, Someday, Somewhere/桑原あい

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桑原あいの5枚目になるのかな。今回はウィル・リーとスティーヴ・ガッドとのトリオなので、けっこうイケイケでグルーヴィーなファンクのアルバムを想像してましたけど、そこは桑原あいのこと、1曲目にそれっぽい曲があるだけで、全然違った雰囲気のサウンドになってます。この2人をこう使うか、みたいな。ある意味それは成功していて、自分的にはウィルにこういう面もあるのか(たまたま今まで出会っていなかっただけだと思うけど)、と聴いていて参考になりましたし。彼女にはもっとマニアックな作曲やピアノを期待している面もあるのですが、今回はこういうもっと広い層にアピールした(と言ってもマニアックさもありますが)アルバムも、いいんじゃないかなと思います。

(追記)ちなみにこれは7インチ紙ジャケなので、他のCDと一緒に並べることができず、ちょっと困ります。


Somehow, Someday, Somewhere/桑原あい(P、Vo)(T.O.M. Records)
Somehow, Someday, Somewhere/Ai Kuwabara(P, Vo)(T.O.M. Records) - Recorded October 2016. Steve Gadd(Ds), Will Lee(B, Vo) - 1. Somehow It's Been A Rough Day 2. Home 3. Somewhere 4. Never Neverland 5. All Life Will End Someday, Only The Sea Will Remain 6. B Minor Waltz 7. Extremely Loud But Incredibly Far 8. The Times They Are A-Changin' 9. The Back

桑原あい作が5曲(1、4-5、7、9曲目)、ミシェル・ペトルチアーニ作が2曲目、バーンスタイン/ソンドハイム作が3曲目、ビル・エヴァンス作が6曲目、ボブ・ディラン作が8曲目。超有名なリズム陣を従えて、いつもの彼女とはまた違った、素晴らしいピアノ・トリオ。ややファンク的なグルーヴ感が気持ち良い、メロディアスな1曲目、メロディが美しい、途中から4ビートになる2曲目、語りかけるようにピアノが歌う3曲目、目まぐるしく旋律が動くもジャズしている感覚がいい感じの4曲目、8分の7拍子と4拍子の部分がある彼女らしい曲の5曲目、しっとりとしたワルツの6曲目、エレピで変拍子ファンクと思ったら4ビートもアリの普段の彼女的な7曲目、詩情的な明るいフォークの8曲目、詩的で静かなバラードが印象的な9曲目。(17年2月8日発売)

2017/02/11

Moonの4弦ベースとAtelier Zの5弦ベースのネックや弦高を調べてみたら

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このところCDをブログにアップしてないですが、昨日1枚国内盤が届き、数日中にあと2枚届く予定です。しばしお待ちを。今日は、聴く方ではなくて、1か月後にライヴに出る(といっても10分ほどの持ち時間しかないですが)予定で、ちょっと直面した問題についてです。

今日のスタジオ練習、いつものMoon4弦ベース(JB-268 OX)の弦高が高くなったような気がして、Atelier Zの5弦ベース(M265D Plus)を持っていきました。Atelierのベースはローアクションがウリで、確かにややハイポジションでの弾き心地が良く、Aterlierの方が弦高が低いのかな、と思ったのですが、もともと5弦目がいらない演奏の上、5弦のミュートがうまくなく、余計な音がします。普通は弾かない弦は指などで押さえるんですけれど、それが慣れていない。同じような種類の4弦ベースを買うのもそんなに余裕はないので却下。

帰ってきて、Moonの調整をしようと思って、どれだけ弦高が高いのか順反り具合はどうか調べました。すると、MoonもAtelierも、1フレットと12フレットを押さえて7-8フレットがはがき1枚ぐらい入る隙間で、両方とも同じぐらいの順反り。しかも、1弦の15フレットでの高さも両方とも同じぐらい。違いは、Moonの方が同じ34インチなのに弦のテンションが高いことが分かりました。これがやや押さえづらい原因だったのね。こうなると調整というよりも弦の太さとか種類とかの問題かなあ、という気がしてます。なにかうまい解決方法はないかしら。

ちなみにMoonの方にはダダリオ、Atelierの方にはアトリエのステンレス弦(1-4弦まで確か太さは同じ)を張っています。Moonの方にもアトリエのステンレス弦(こっちの方がやや高い)を張って試してみようかと。でもこれで解決しないとなると、あまり時間がないのだ。

(追記13日)その後、トラスロッド回しを入手して、これでもか、ともう一段、2台とも弦高を下げることができました。アトリエやMoonはネックがいいので、こういうことも可能です。まだ時間がなくてオクターヴ調整までやってないですが、うまくするとこれで問題解決かもですね。とは言うものの、音出しをしてみたら、心なしか音の張りが少なくなったような...。う~ん、難しい。

2017/02/08

LED電灯とエアコンを新しいものに替えた結果

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前にも書きましたが、昨年10月に1階部分の蛍光灯をLEDに替え、11月にそれまで22年間使っていた2馬力の業務用エアコンを新しいものに変えました。電力の消費にどれだけ影響が出るのか、興味のあるところでしたが、3-4か月経って、その効果が確認できました。今日が2月の検針日でした。

まず昨年10月はLEDのみ交換でしたが、ちょうどエアコンをほとんど使わない時期での検針期間でした(LEDに替えて次の検針までほぼ1か月弱)。それで1日あたり前年同月比30%節約と出てました。11月の検針のちょっと前から、業務用エアコンを新しいのに切り替えて、今日の検針までほぼ3か月。だいたい1日あたり前年同月比26-32%の節約となって、けっこう効果のあることを確認できました。金額にすると、前年の電気代は原油高の影響が尾を引いてましたが、単純に計算して前年同月比4か月間で18.812円の電気代の節約となりました。特に今日の検針では、前年2月で1万6千円台の電気代が、9千円台になってます。まあ、設備交換の元を取るには10-15年はかかるでしょうけど、特にエアコンの快適さがいいですね。静かだし。LEDも以前は蛍光管(長いやつ)を毎年10本ぐらいずつ替えていたのがなくなるので、その1年あたりのコスト7千-1万円ほどが助かります。

古いエアコンだと、寒い時期に足元まで暖まらず、仕事するのに厚手の靴下をはいたり、けっこう覚悟がいったものでしたが、新しいエアコンは、風もそんなに気にならずに、足元まで暖まります。前のをあえて故障するまで使わなくても、いい方向に向かったと思います。でも昔から染みついた貧乏性で、かけっぱなしにはしないで、LEDも含めて、こまめに切ったりはしていますけれどもね。浮いた差額で、またCDが買えると、良からぬことを考えている私です(笑)。ちなみに、メーターを分けている2-3階の住居部分はもっと電気代がかかっているので、お得なコースに12月より切り替えています。

2017/02/06

以前と今のTwitter検索の違い

最近忙しかったり、少し体調を崩したりして、しかも手元に新譜がないのでブログ更新が数日間あいてしまいました。

タイトルはTwitterのことなんですが、私、やっている割には、200人足らずしかフォローしていないのに、一部しか見切れていないんですね。そんなに頻度も見てないし。私もほとんどつぶやかないので、基本、私からのブログの更新通知のようなものです。ただ、以前はある程度、自分のブログやホームページがどういう見方をされているかが分かったので、そういう検索もしていた時期がありました。

以前は、例えばホームページやブログアドレスの一部「kudojazz」でTwitter検索すると、そこにリンクを張ったものの一覧が検索で分かりました。いい意味で書かれている場合が多かったですけど、一部には批判もあったりして。今はこういうリンクのアドレスを入れての検索ができなくなってしまいました。また、「ジャズCDの個人」という、ホームページ名やブログ名の一部で検索をすると、その一覧も出てきたりしてました。今は検索のアルゴリズムが変わって、同じ検索をしても、文言の中に「ジャズ」とか「CD」とかが入っている関係ない文章がけっこう引っ掛かってきて、これもあまり役に立たなくなりました。やはり書いている人を守る方向に行っているのかな? 余計にTwitterを見る方から、遠ざかってしまう結果に。

Twitterではないけれど、他に検索エンジンなんかもSSL化が進んで、どういう用語で検索してきたかがほとんど分らなくなってしまってますし、逆の方向で利用する人には不便な感じにはなっています。無用なやり方はするな、ってことでしょうけれども、あまり面白くはなくなってきています。

2017/02/01

ブログが150万ページビュー

ブログが150万ページビューいきました。常連の皆さんも、そうでない方も、アクセスどうもありがとうございます。数年前にGoogleの検索のアルゴリズムが変わり、それ以来アクセス数が半分以下になってしまったので、思ったよりは時間がかかってしまいましたが。

以前はブログは4つあって、ECMブログ(’14年10月にこちらに統合)は30万ページビューを超えていたし、’09年7月に「インプレッションズ」という日記ネタを書くブログ(そちらは4万ページビューくらいだった)も統合してしまっています。アマチュアバンドの音源ブログはYouTubeに直接アクセスする人の割合が高く、アクセスものびないので’14年5月に削除しています。統合の時に、そこまでのアクセス数を加算しておけば、という気持ちもありましたけど、あえてそれはしませんでした。急に30万アクセス分カウンターが加算されるのも不自然ですし。そして、仮に足したとしても、まだまだ私なんかよりページビューが多いジャズブログも多いです。

現在ニフティでやっているブログはここ1つだけですけど、複数のブログを持っているよりは管理がしやすいメリットもあります。ニフティで複数やるより料金的にも安いですしね。書いたエントリー数ももうすぐ4,200ぐらいになりますし、いつまで続くかな、と思います。文章はネット上では長いと読まないでスルーのケースが多いと思うので、短めを心がけています。短すぎて書くことが書ききれないこともありますけど、なるべく詰め込んでしまいます。まあ、最近は詰め込まない普通の文章も増えてきましたけど。

もう更新はゆっくりしたいなあ、とも思いますけど、まだまだやりたいこともあって、当分は更新が立て続けだったり、更新しなかったりの繰り返しになるかもしれません。日本でここだけにしかない特集もあったりするので、これからも気が向いたらお立ち寄りください。今後ともよろしくお願いします。

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