X-Bar Trio/Makoto Kuriya
リマスター盤を続けての紹介ですが、実は仕事の繁忙期が佳境を迎えて、新譜が3枚手元にあるも聴けない状態なのもあります。また今回のリマスター盤たちはブログ紹介より前の時期の当初発売なので、改めてここで紹介するという意味合いもあります。やはりクリヤマコトの当時のアルバム群から、私はけっこう強い影響を受けていて、これはピアノ・トリオだし、今聴いても全然古くないアルバムなので、やはりすごい人だと思いました。それにしてもキングレコードは日本人ミュージシャンでいい録音を多く残してますね。ある時期からそういうジャズの録音がかなり減ってしまったのはちょっと残念ですけど。
X-Bar Trio/Makoto Kuriya(P)(Paddle Wheel) - Recorded April 25 and 26, 1992. James Genus(B), Masahiko Osaka(Ds) - 1. Survival Suite 2. In And Outs 3. Harvest Road 4. Justice 5. Love And Dedications 6. Here Comes The Bad Boy 7. Moon Dog 8. X-Bar Fantasy
ピアノ・トリオのアルバム。そこには通常のピアノ・トリオのサウンドを超えようとしている新しい何かがあります。最初から最後までピアノを堪能。全曲オリジナルで独特の香りですが、メロディ・メイカーとしての面も見逃せません。16ビート複雑系、といった感じの1曲目は彼らしくスリルがあふれます。サイドメンも素晴らしい。2曲目はタイトル通りの曲。3曲目は涙が出るほど美しい。曲として確かなものを感じる4曲目、メロディが美しいラテン・ビートの5曲目。オーソドックスの曲のようでいてメロディなどがけっこう複雑な6曲目、やはりメロディアスな美しいバラードの7曲目。そして8曲目は軽快なノリで締めくくります。大坂昌彦のドラミングがうまく全体のサウンドにハマッています。さすが今注目のドラマー。 (15年12月9日発売)
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