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2017/01/30

Point And Line/Momo Kodama

2509
ECMの新譜2枚目はECM New Series。邦題「点と線」。数少ない日本人の演奏者の2枚目のアルバム。「エチュード」って練習曲のことを意味するそうですが、こんな難解な練習曲、誰でも弾けるものではないですよね。ドビュッシーと細川俊夫の曲をほぼ交互に曲を並べてあるのもECMならではの特徴かもしれません。さらに、細川の曲の一部は世界で初録音だとのことで、そういう点でも興味ある人はいるのかも。まあ、ECMはボーダーレスなので、New Seriesではないソロ・ピアノとの境界もあまり目立たないし、そういう観点から聴いても、あまり違和感はないのでは、と思いますが、どうでしょう。もちろん、こっち方面専門の人にはより興味深く聴けるでしょうし。


Point And Line/Momo Kodama(P)(ECM New Series 2509)(輸入盤) - Recorded January 2106. - Claude Debussy: 1. Pour Les Arpeges Composes Etude XI Toshio Hosokawa: 2. Point And Line Etude II Claude Debussy: 3. Pour Les Quartes Etude III Toshio Hosokawa: 4. Calligraphy, Haiku, 1 Line Etude III Claude Debussy: 5. Pour Les Sixtes Etude IV Toshio Hosokawa: 6. 2 Lines Etude I Claude Debussy: 7. Pour Les Sonorites Oppsees Etude X 8. Pour Les Tierces Etude II 9. Pour Les Huit Doigts Etude VI Toshio Hosokawa: 10. Lied, Melody Etude VI Claude Debussy: 11. Pour Les "Cinq Doights" - D'apres Monsieur Czerny Etude I 12. Pour Les Accords Etude XII 13. Pour Les Agrements Etude VIII Toshio Hosokawa: 14. Ayatori, Magic By 2 Hands, 3Lines Etude IV Claude Debussy: 15. Pour Les Degres Chromatiques Etude VII Toshio Hosokawa: 16. Anger Etude V Claude Debussy: 17. Pour Les Notes Repetees Etude IX 18. Pour Les Octaves Etude V

(17/01/29)クロード・ドビュッシーは19-20世紀のフランスの作曲家、細川俊夫は20-21世紀の日本の現代音楽家。ドビュッシーは晩年の1915年作、「12の練習曲」、細川は’11-13年作の「エチュードI-VI」を取り上げていますが、ほぼ交互に演奏しているのが特徴。後者は世界初の録音の部分もあるとのこと。こういった曲を演奏するのが得意な児玉桃(前作もこういうタイプだった)ですが、独自の境地を開きつつあるのでは。

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コメント

この人のピアノは前作でとても気に入ったので、注文します。最近はフリー系に傾斜しているので、ややECMはお休みなのですが、そろそろまた、と思っています。工藤さんのような、粘り強さがないなあ。

>kenさん

コメントどうもありがとうございます。

この人のピアノ、いいですよね。なぜECM New Seriesになっているのか、分かる気がします。

私もECMを’80年代後半に集めはじめて、ホームページを作った’97年から起算しても、今の形になるのは’06年の頃だったので、10年ぐらいかかってしまっています。しかも継続的にではなかったですねえ。

工藤さん,こんばんは。

今回のアルバムはある意味,異色の組み合わせ,そして異色の曲の並びですが,全く違和感なく仕上げてくるところが,Eicherマジックなのかもしれません。私はこういう音楽が好物なので,無条件に気に入ってしまったところがありますが,プロデューサーとピアニストの美しき合作だと思いました。

ということで,TBさせて頂きます。

>中年音楽狂さん

TBどうもありがとうございます。

異色の組み合わせ、異色の交互の並びが、なぜかけっこう新鮮に響くんですよね。この人のピアノ、ECM的ジャズ耳で聴いてもなかなかイケるような気がしています。

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» ユニークな作りの児玉桃によるECM第2作 [中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar]
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