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2017/01/29

Elegy/Theo Bleckmann

2513
ECM新譜が3枚(他の2枚はNew Series)届いているので、今日はその1枚目。Theo Bleckmannという人、Winter & Winterレーベル時代から知っているけど、以前は割と普通のヴォーカリストだったような。今回のアルバムはECMらしい非凡な個性を発揮したアルバムではないかと思います。ヴォーカルとしてはどちらかというと引っ込んでいて、曲の方で聴かせているというか。ベン・モンダーとシャイ・マエストロも参加していますけど、ECMなので、あくまでも彩り的に、という感じでしょうか。10曲目にモンダーの弾きまくりがあっても、ミキシングで抑えられて、派手に感じないですし。個人的には面白いと思いますけど、評価は分かれるんじゃないかな?


Elegy/Theo Bleckmann(Voice)(ECM 2512)(輸入盤) - Recorded January 2106. Ben Monder(G), Shai Maestro(P), Chris Tordini(B), John Hollenbeck(Ds) - 1. Semblance 2. Comedy Tonight 3. Fields 4. The Mission 5. Littlefields 6. Elegy 7. To Be Shown To Monks At A Certain Temple 8. Cortege 9. Elegy Var. 10. Take My Life 11. Wither 12. Alate

(17/01/29)2曲目がスティーヴン・ソンドハイムの作曲の他は、全曲Theo Bleckmannの作曲。3、10曲目に彼の作詞、7曲目にChiao Jan作詞とあります。詞のついているのはこれだけです。長い曲、小品の曲(これはインプロヴィゼーションに近いインストルメンタル)を含めて全12曲47分ほど。メンバーがメンバーなので、革新的なのかと思いきや、奥深く空間の広いゆったりした、しかも神秘的なECMの世界が広がります。3曲目はスキャットも目立ち、往年のパット・メセニー・グループを思い出させるような、より内省的で壮大な曲調。4、6、9、11曲目はヴォイス(スキャット?)のみでの参加。幻想的な世界が広がるような曲なので、こういう方面も楽しい。10曲目はギターが少々元気か。ECM世界でのサウンドの仕上がり。

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コメント

これは良かったです。初期のPMGを彷彿とさせる瞬間が何度かあって。懐かしい気持ちになりました。
http://kanazawajazzdays.hatenablog.com/entry/2017/06/12/075445

>kenさん

コメントどうもありがとうございます。

テオ・ブレックマンもECMに移ってきて、個性的な面を多く見せるようになったんじゃないかと思います。確かに、私もPMGのこと、言及しているので、そういう要素も感じられたんでしょうね。

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